なぜBialystocksは特別なのかーー“時間芸術”を享受する豊かさの再提示、鬼才が描く音楽の真理と深淵
“タイパ重視”では到達できない、時間を味わうことで生まれるもの
近年の音楽やエンタメは常に“時間”の概念とともに語られてきた。サブスクが一般的になり、ピンとこなければすぐに次の曲に飛ばせてしまうからこそ、最初に聴き手を掴むイントロが重視され、歌始まりが増え、「ギターソロは飛ばす」という意見が話題となり、曲の尺も2~3分のものが良しとされた。さらにはTikTokからヒット曲が生まれる時代になると、ティージングとしてサビだけを聴かせ、反応が良かったものをフル尺にして発表することも珍しくなくなった。映像で言えば、コロナ禍以降にファスト映画が社会問題になったことも同時代性があり、近年は“切り抜き”が重要とされ、「結末を知ってからじゃないとドラマや映画を観ない若者が増えた」という話もよく聞くように、いわゆる“タイパ重視”が浸透したように感じられる。
時代によって価値観が変わるのは当然であり、そんな中で生まれた、BPMを上げる“Sped Up”のように新たな楽しみ方は否定されるべきものではない。それでも、音楽がそもそも時間芸術であることも踏まえれば、タイパを重視し一部だけを聴くことでは生まれない、深い感動が存在することは紛れもない事実で、Bialystocksの音楽はそれを改めて伝えてくれる。「Everyday」の後半部分はそこだけ聴いても十分に素晴らしいが、やはりそこに至るまでの楽器の抜き差しがあり、コードの展開があり、歌の表情の変化があり、最後に歌詞の“君”が“僕”になるからこその深い感動がある。サブスクやTikTokの特性に紐づいたヒット曲が生まれたのはここ10年であるのに対して、ポーターやガーシュインが曲を書いたのは今から100年前であり、“普遍性”の種がどこに宿るのか、改めて考えさせられる。
もう少し言えば、1曲の中で美しい場面展開を作り、さまざまな心情や風景を浮かび上がらせるBialystocksの楽曲は、歌詞も含めて人生という名の旅を描いているような感覚もある。僕らの毎日は切り抜きできないし、スワイプで飛ばすこともできない。何もない日々も、忘れたい記憶も、すべてを引き連れながら、それでも一歩一歩を踏み締めて、その時間を味わうこと。その豊かさを感じさせてくれるからこそ、今の時代においてBialystocksは特別なのだと思う。
※1:https://realsound.jp/2022/09/post-1120089_2.html
■リリース情報
「Everyday」
配信中
配信リンク:https://bialystocks.lnk.to/Everyday
「言伝」
配信中
配信リンク:https://bialystocks.lnk.to/kotodute
『フジテレビ系ドラマ「ラムネモンキー」オリジナルサウンドトラック』
2026年3月4日(水)リリース
PCCR-00803 / 2,970円(税込)
配信リンク:https://bialystocks.lnk.to/RAMUNEMONKEY.OST
<CD収録曲>
01.ラムネモンキーのテーマ
02.不確かな記憶
03.赤松
04.不穏な真実
05.遭遇
06.マチルダ
07.活気ある街
08.サスペンス
09.何かが見てる
10.蘇る事実
11.闘い
12.仄かな思い
13.遊具
14.大人の日常
15.丹辺市
16.チェンソー
17.予感
18.新たな出会い
19.何か起こるかも
20.葛藤
21.ラムネモンキーのテーマ - Acoustic
22.愉快
23.陽だまり
24.仲間
25.赤松 - Piano Solo
26.モンキーアイランド
ストリーミング配信 追加収録曲
27.怖さ
28.他愛の無い会話
29.放課後
30.エェ
31.奮起
32.じゃこ天
33.疑念
34.おじさん達
■ライブ情報
『Bialystocks 単独公演 於:日本武道館』
日程:2026年7月15日(水)
会場:東京 日本武道館
開場 17:30 / 開演18:30
特設サイト:https://bialystocks.com/budokan/
■関連リンク
Bialystocks オフィシャルサイト:https://bialystocks.com/
X(旧Twitter):https://x.com/bialymusic
Instagram:https://www.instagram.com/bialystocks/
YouTube:https://www.youtube.com/c/Bialystocks