なにわ男子とAぇ! groupの青春は続く デビュー前から切磋琢磨し合った2組の相性
なにわ男子とAぇ! groupが、2グループでは全国ネット初となる冠番組『なにわ×Aぇ!の超合体できるかな?』(カンテレ・フジテレビ系)が9月23日に放送された。タイトルに冠された「超合体」の言葉が示すように、この番組のテーマは“掛け合わせ”。なにわ男子とAぇ! groupが2チームに分かれて、一見交わることのない「強豪校」や「秀才」と「アスリート」を組み合わせ、これまで見たことのない「スゴイもの」を生み出す実験ドキュメントバラエティだ。
西畑大吾・大西流星・高橋恭平(なにわ男子)と正門良規・小島健・佐野晶哉(Aぇ! group)が挑んだのは、“強豪校同士の超合体“。書道パフォーマンス甲子園で日本一に輝いた高校と、マーチングバンド全国大会のグランプリ校を組み合わせ、究極のステージを完成させた。
見どころは、学生たちの奮闘にアイドルの彼ら自身も超合体していった姿だ。マーチングに挑むのは西畑・小島・佐野。西畑と小島はジュニア時代にフラッグ経験があるものの、基礎を知っているからこそ応用の難しさに直面。佐野は普段、グループのバンドパフォーマンスではドラムを担当しているが、今回は16kgもの太鼓を体に抱え、未経験のスタイルに挑む。その苦悩と成長が、パフォーマンスをより一層ドラマティックに彩った。
一方、大西・高橋・正門は書道パフォーマンスを担当。音楽に合わせた動き、表情を含めて作品とする奥深さは容易に習得できるものではない。多忙なスケジュールの合間を縫い、約1カ月もの自主練を重ねて本番に挑む姿は、まさに真剣勝負。アイドルが「青春」を追体験する瞬間が、視聴者の胸を打った。
続く企画は、“秀才集団×スーパーアスリート“の超合体。道枝駿佑・長尾謙杜・藤原丈一郎・大橋和也(なにわ男子)、末澤誠也・草間リチャード敬太(Aぇ! group)が、世田谷学園物理部とサッカー元日本代表・中澤佑二、卓球五輪金メダリスト・水谷隼とタッグを組み、全長200m超の巨大からくり装置「超セタゴラスイッチ」に挑んだ。
大橋・長尾・リチャードは、物理部とともに装置制作を担当。理論通りに動かすのは至難の業で、95%の成功率を目指し幾度もトライ&エラーを繰り返す。挑戦を支えたのは、地道な検証作業と粘り強い集中力だ。
クライマックスはアスリートの技を繋ぐ“神業ゾーン”。中澤のヘディングと水谷のスマッシュがリレーの要となる部分を、サッカー経験者の末澤がサポート。さらに道枝はドローン操縦、藤原はスタートの大役を担った。制作担当と操作担当、二つの役割が重なり成功の瞬間に向けて視聴者も手に汗握る展開だった。
ひとつの成功に向けて、仲間と協力して取り組む。ときに苦悩し、仲間に励まされ、それでも立ち向かっていく瞬間は、まさに青春のきらめき。なにわ男子とAぇ! groupも、もとは関西ジュニアを盛り上げるべく、ライブや雑誌などで共演を重ね、ともに汗をかいてきた仲。デビューという夢を追いかけ、切磋琢磨し、友が先にチャンスを掴む姿に複雑な思いを抱いた日々もあった。
そうして本気で走り抜けた間柄だからこそ、仲間が夢を叶えたときには自分のことのように喜べるのだろう。2024年5月15日にAぇ! groupがデビューを決めたときには、藤原がラジオ『藤原丈一郎のなにわんだふるラジオ』( FM大阪/4月29日放送)で、「ちゃんと予約したわ。5月15日に届くように」と嬉しそうにAぇ! groupのデビュー曲「《A》BEGINNING」を紹介したことがあった。「佐野がMVのお金を払ったという。今までのカラオケとか番組とかで賞金ゲットしたお金で、福井のサンドームですよ。まさかデビュー曲のMV撮影のお金を、グループの最年少が払うってどんなグループやねん! おもろいな、ホンマ! おもろいな~! すげぇな!」とAぇ! groupならではの豆知識情報も添えて。
さらに、曲をかけただけでは終わらず「末澤、正門、リチャ、小島、佐野晶哉! レッツゴー!」と合いの手を披露。「なかなか歌中に喋る人いないですけど、今日は解説していきたいと思います」と、その後も「今のは兵庫県のジョニー・デップと言われている末澤誠也です」「ここからバンドですよ。Aぇ! groupはバンドができるんですよ」とメンバーやグループの特長も説明していく。その愛情たっぷりな曲紹介に、なにわ男子とAぇ! groupの間にある特別な情熱を感じた。眩しくて、くすぐったい。なにわ男子×Aぇ! groupが掛け合わさると、爽やかな青春の風が駆け抜ける。今後も、そんな時間が度々訪れるのを期待せずにはいられない。