藤井 風、『Mステ』でのサプライズ演出に視聴者騒然 常に最高のステージを実現する遊び心とサービス精神
藤井 風が、9月5日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系/以下、『Mステ』)に初出演した。
この日、3年ぶりとなるアルバム『Prema』をリリースした藤井。放送ではアルバムのリードトラック「Hachikō」を披露することが事前に発表されていた。オープニングを飾った藤井は、「Hachikō」のMVで着用している“神様”風の白い衣装で登場。モノトーンのステージで伸びやかな歌声を響かせた。
しかし、これだけでは終わらない。カメラが引いていき、直前まで画面に見えていた彼の歌唱映像が、ビルの大型ビジョンに映し出されたのだ。そして、そのビルの下を走るバスに乗っていたのは、MVでの“犬”のような風貌した藤井。実際は、“Hachikō=忠犬ハチ公”の像がある渋谷からの生中継だったのだ。バスがスクランブル交差点まで辿り着くと、周辺の大型ビジョンには先ほどの歌唱映像が流れており、映像の藤井と現実の藤井が1つの画面に重なる。夜の渋谷の街を巻き込んだ驚きのパフォーマンスだった。
驚きの展開は続く。「渋谷にいるんだね?」というタモリの問いかけに、「これから急いで伺うのでよろしくお願いします」と答える藤井。ここからスタジオへ向かい、なんともう1曲披露するという。
およそ30分後、『Mステ』のスタジオに到着。藤井は、自身と同じくジャズが好きなタモリとの共演を楽しみにしていたという。おすすめのアルバムを問いかけ、「マイルス・デイヴィスが好き」と答えるタモリに、「知ってます、もちろん」と笑みを見せる藤井。「1枚というのは難しいんですけど……よく聴いたのは『My Funny Valentine』」とタモリが続けると、彼も頷くように曲のフレーズを口ずさんでいた。
逆に、ゲストの森山直太朗から「マイペースなイメージがあるんだけど、どんな時に興奮する?」と問いかけられると、「ご想像にお任せします」とチャーミングに返し、「絶対そう言うと思った!」と和やかなやり取りを見せた。さらに、藤井と同じく岡山出身のRINON(ME:I)から岡山にあるドラッグストアのテーマソングを歌えるかと聞かれると、一緒になって口ずさむ一幕も。
タモリやゲストとのトークの後は、アルバムの表題曲「Prema」をTV初歌唱。演台のようなセットに、途中でカメラマンに囲まれたり、記者からの質問に答えたりといった、遊び心を取り入れたステージを届けた。
『Mステ』初出演にして、番組のオープニングとトリを務めた藤井 風。放送後のSNSでも、「渋谷からの生中継だったとは!」「歌唱中のインタビュー面白すぎる」「藤井 風特集みたいだった」などと絶賛の声があふれていた。クオリティの高いパフォーマンスと楽しいサプライズが詰まった、彼らしい『Mステ』の初ステージだった。