2024.11.23 19:00

Crystal Kay、25年間に点数を付けるなら「100点」　ミュージカルから受ける刺激とこれから目指すもの

文・取材＝榑林史章

全部の縁が導いた25年

――ここからは、25周年についてお伺いします。「Love Myself」には〈60点の今日〉というフレーズも出てきますが、この25年に点数を付けるなら何点でしたか？

Crystal Kay：98点です！

――そのマイナス2点は？

Crystal Kay：ちょっと謙遜しました（笑）。本当は100点です。今ここにいるのは、25年があったからで、「あの時ああすれば良かった」というのもないですし。それに25年やってきて、ライブをやれば聴きに来てくれる人がいて、こうやってインタビューもしていただけている。「それはすごいことだよ！」って、自分で自分に言ってあげたいです。

――その25年でターニングポイントだったことや、影響を与えてくれた人物との出会いは何ですか？

Crystal Kay：それを言ったら、全部のご縁がそうでしょうね。LDHに入ったことも大きなターニングポイントだったし、その前にニューヨークで活動したことも大きかったし。

ミュージカルが与える刺激

――最近のミュージカル出演も大きいと思いますが、城田優さんから誘われてミュージカルに出るようになったと聞きましたが。

Crystal Kay：そうなんです。LINEで誘われたのがきっかけです。ニューヨークにいた時にブロードウェイで、本場の『PIPPIN』を観たことがあって、（城田）優に声をかけてもらったのはその2年後でした。「ミュージカルやらない？」って来て、「何を言っているの？」と思いました（笑）。ドラマとか映画の演技には興味があったけど、ミュージカルって全くの別物だから、私がいるのとは違う世界だと思っていて、自分がやるとは思ってなかったんです。でも実際に挑戦してみたら、とても楽しくて『RENT』にしても、すごく周りから評価してもらって嬉しかったです。あの時、優がそこまで見抜いて誘ってくれていたのだったら、本当にすごいなって。

――実際にやってみてどうだったのですか？

Crystal Kay：初めてのミュージカルが『PIPPIN』で、すごくラッキーだったと思います。キャストもすごかったし、普通のミュージカルとも違うし、しかもストーリーテラーという役柄だったことが本当に良かった。これを経験したら、怖いものは何もないって思うくらいの経験でした。『RENT』もそう。どちらもブロードウェイミュージカルの中でも歴史があって、数多くの賞に輝いている名作です。『RENT』はセリフを英語でやったことも大きくて、すごくいい勉強をさせていただきました。

――今後は歌手とミュージカルの二刀流でやっていくのですか？

Crystal Kay：そういう感じでもなくて（笑）。実際にミュージカルのオファーはたくさん来るんですけど、自分が出ることに意味があって、私が出ることで作品をより上げることができるのならやりたいと思います。別に「私はミュージカルスターよ！」って上から目線で言っているわけではなくて、ちゃんと意味があってやりたいって思うので。それにミュージカルのお仕事は、長期スパンで2年後や3年後のスケジュールを押さえられるので、その時に何をやっているか、どう考えているか、今はまだ分からないし。どの作品に出るかで人生が大きく変わるから、受けるか受けないかの判断は、すごく慎重に行っています。『RENT』もそれこそ2年くらい前にお話をいただいていたのですが、『RENT』は出て本当に良かったです。本当にキャストが素晴らしくて、あんなに刺激を受ける現場は他にはありません。

25周年記念ライブは2時間半踊りっぱなしのステージに

――そんなCrystal Kayさんですが、12月21日にKT Zepp Yokohamaで、『Crystal Kay 25周年 LIVE「CKニーゴー～25TH ANNIVERSARY」』を開催します。

Crystal Kay：これまでのヒット曲をお届けしながら映像も使って、ヒストリーじゃないけど25年の道のりも感じてもらいつつ、「これからも行くぞ！」みたいな、楽しそうな未来が想像できるものにできたらいいなと思っています。昔からライブに足を運んでくださっている方はもちろん、初めての方や若い世代の方にもたくさん観てもらいたくて、めっちゃ久しぶりに2時間半踊りっぱなしのステージになりそうです。曲数が多いから選曲は大変だったけど、きっとみんなが喜んでくれるだろうセットリストを組みました。懐かしくもあり、「これまでみんなが支えてくれたからここに立てているよ」という感謝の気持ちを、みんなに楽しくお返しできるようなショーにしたいです。

――ちょうどクリスマスの時期ですね。

Crystal Kay：そうですね。カップルで来てくれてもいいと思うし、家族、友だち、どんな関係の人と来ても楽しいと思いますよ。場所も横浜だから、昼間は横浜デートを楽しんで、夜はライブを楽しんでもらって。超楽しそうじゃないですか！　私が行きたいくらいですよ（笑）。

――ライブの日に、「Love Myself」のLPレコード盤も出るそうですね。

Crystal Kay：昔サンプル盤としてレコードを作って配ったことはありましたけど、製品としてリリースするのは初めてです。「Love Myself」の他に、前回の「That Girl」など配信の曲を3曲収録します。

――ジャケット写真が、ダイアナ・ロスとか、往年の歌姫みたいな感じで。

Crystal Kay：フィルムで撮ったから、現像するまでどうなるのか分からなかったんですけど、上がってきたら「これめっちゃいいじゃん！」ってなりました。

――左下の文字の感じも昔のレコードによくあった雰囲気です。

Crystal Kay：分かってもらえてうれしいです。この書体はすごくこだわりましたし、写真もディスコが流行った70年代とか、アナログレコードの時代を意識しました。ライブ会場で買ってくださった方には、サインを入れてお渡ししますのでぜひ！

――来年7月1日までが25周年イヤーで、それ以降は26年目に入りますが、どんな活動をイメージしていますか？

Crystal Kay：私のルーツは日本とアメリカと韓国なので、その架け橋というか、その3カ国のカルチャーを橋渡しするような活動ができたらと思っています。アメリカでは、ニューヨークにいた時に1回、去年はロサンゼルスで2回ライブをやっていますが、来年はアメリカのもっといろんな都市でやりたいと計画中です。韓国語も習っていて、2018年に「愛はなぜ」をデュエットさせていただいたソン・シギョンさんのライブにゲスト出演した経験もあるので、韓国での活動も広げることができたらうれしいですね。

■リリース情報
『Love Myself』
配信日 : 2024年 11月22日（金）
https://crystalkay.lnk.to/lovemyselfPR

・アナログレコード
Crystal Kayの25周年を記念して、2024年に配信されたデジタルシングル「That Girl」「Love Myself」の2曲をA面に収録、デジタルシングルとしてリリースしていたが、まだCD化もされていない楽曲である、Daichi Yamamotoとのコラボレーション楽曲「Gimme Some」、VivaOlaとのコラボレーション楽曲「No Pressure」をB面に収録した、アナログレコード。

発売日 : 2024年12月21日（土）『CKニーゴー～25TH ANNIVERSARY』ライブ会場限定先行発売
2024年12月23日（月） 12:00〜（予定） UNIVERSAL MUSIC STORE 限定発売
価格 : 3,000 円（税込）
収録曲：全4曲
[A Side]
1. Love Myself
2. That Girl
[B Side] 1. Gimme Some / Crystal Kay & Daichi Yamamoto
2. No Pressure / Crystal Kay & VivaOla
*『CK ニーゴー～25TH ANNIVERSARY』ライブ会場限定特典あり

■公演情報
Crystal Kay Billboard Live Tour 2024
11月26日（火） 1st stage open 16:30 start 17:30 / 2nd stage open 19:30 start 20:30
11月27日（水） 1st stage open 16:30 start 17:30 / 2nd stage open 19:30 start 20:30
https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-20128

Crystal Kay 25周年 LIVE　『CKニーゴー～25TH ANNIVERSARY』
12月21日（土）open 16:30 start 17:30
場所：KT Zepp Yokohama （神奈川）
URL : https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/30078/