BE:FIRSTの音楽をいい音響で聴かない理由がない ドキュメンタリー映画で楽しめるメンバーこだわりのサウンド

BE:FIRST × SKY-HI / 2nd Album『2:BE』Special Interview - Spotify Liner Voice+ -

 そもそもBE:FIRSTは楽曲に強いこだわりを持っているグループだ。メンバーが楽曲制作、作詞作曲のフェーズ以前から携わることも多く、1曲1曲にしっかりと自分たちの意思や考えを込めている。その思いは様々な場所で語られてきた。例えば、8月27日に公式YouTubeチャンネルにアップされた「2nd Album『2:BE』Special Interview - Spotify Liner Voice+ -」一つ取ってもぎっしり詰まっている。「Masterplan」についての「いろんなところで『制作にこだわりました』、『制作陣にこだわりを持っていて』と話をさせていただいたんですけど」というRYUHEIの言葉は、ダイレクトにそれを表している。さらにLEOが続けた「かねてより、BE:FIRSTのチーム内では『New Chapter』(BMSG ALLSTARSの楽曲)みたいな和を使った楽曲をやりたいと話していたので」という言葉からは、サウンド感を含めて普段からどんな楽曲を作りたいか話していることがわかるはずだ。

 また、同動画の「Blissful」についてLEOは「(話し合いをした時に仮で決めていった)表題曲ではない(別の)表題曲ってありなのかなって話になりまして。SHUNTOとSOTAが中心となって話を始めてくれて。ドンドンみんなが『こういうのもいいんじゃない?』って話をし始めたのを覚えていますね」と語っており、彼らの日常の中に“楽曲制作”が根付いていることが伝わってきた。

 加えて、同動画内ではSOTAが特に日本ではR&B寄りのポップスHIPHOP寄りのポップスだったり、そのすべてが“ポップス”として見られがちであることを感じているとし、「そこの区別。たしかにポップスで歌詞を受け取りやすいし、共感性もあるんだけど、やってることはすごいHIPHOPだよねとか、R&Bだよね、なんかちょっとレゲエっぽくない? みたいな。振り切った『Mainstream』、『Boom Boom Back』をやってきた俺らだからこそ、BESTYを含め受け取る側が見つけてくれるんじゃないかなって期待もあったし」と、次にどういうサウンドの楽曲を出すべきなのかまでを考えている旨を話していた。ボーイズグループにおけるいちメンバーがここまで自分たちの楽曲について考えているのは、周りを見ても決して多くはないはずだ。

 そんな7人のこだわりが詰まったBE:FIRSTの楽曲を、いい音響で聴かない理由がない。むしろサブスクで圧縮された音源だけを聴いているだけではもったいない気すらしてくる。だからこそ、彼らのライブドキュメンタリーは映画である必要があるのではないだろうか。そして、音楽を楽しむだけではなくBE:FIRSTというグループの解像度を高めるためにも、『BE:the ONE -MEANT TO BE-』を観るべく映画館に足を運んでみてはいかがだろうか。

※1:https://befirst-themovie.jp/

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