布袋寅泰も注目!? 現役JKバンド 丸竹夷、初インタビューで語るルーツ&結成秘話 “女の勘”を信じて世界へ
学校でCOMPLEX「BE MY BABY」のMVを模したパフォーマンスを撮影した動画がSNS上でバズを起こし、メンバーである布袋寅泰からも反応があるなど、デビュー前ながら注目を集めている現役女子高生スリーピースバンド 丸竹夷(マルタケエビス)。本日9月20日にデビューシングル『はむはむGX』(読み:はむはむギャラクシー)がリリースされ、本格的に活動を開始する3人にインタビューを行った。
インタビューは初めてということで緊張が感じられるスタートだったが、徐々に3人の普段の空気感が垣間見えていき、それぞれのルーツからバンド結成秘話、楽曲制作や壮大すぎる目標までたっぷり語ってくれた。本稿を読めば、“JKの感性”に突き動かされ、京都から世界に向けて爆進する丸竹夷がどんなバンドなのかを知っていただけるはずだ。(編集部)
B’z、カネコアヤノ、ボカロ……三者三様の音楽的ルーツ
ーー丸竹夷は結成が2023年11月と、まだ1年経っていないですが、そもそも3人でバンドを結成することになった経緯はどのようなものだったのでしょうか?
姫花:3人とも同じ高校で、私と莉音は同じ軽音楽部で一緒にバンドを組んでいました。でも軽音楽部だと活動が少ないので外部でもライブができたらいいなと思って、まずは2人でバンドを組みました。ドラマーが必要だったのですが、これからもずっと続けていくには軽音楽部のメンバーだとちょっと厳しいかなと思って。紅留美は同じクラスで仲も良かったし、かわいいから、ダメ元で「ドラムやってみいひん?」って声をかけました。
ーー紅留美さんはドラム経験者だったんですか?
紅留美:いや、全くやったことなかったです。でもこの2人となら夢を見られるかなと思ったんです。
姫花:紅留美にはもともとモデルになりたいっていう夢があったんよな?
紅留美:はい。バンドも芸能界に含まれるから、バンドで有名になったら他の仕事もついてくるんじゃないかって。
姫花:そう言えば一緒にやってくれるんじゃないかって、莉音といろいろ作戦を練って誘いました(笑)。
莉音:ね!
ーー姫花さんと莉音さんは軽音楽部に入っていたとのことですが、楽器を始めたきっかけや好きな音楽など、音楽遍歴を教えてください。
姫花:私には年の離れた兄がいるのですが、兄がバンドをやっていました。ライブも観に行っていたので「バンドってカッコいいな。私もやってみたいな」と思ってギターを触り始めて、軽音楽部に入りました。そもそも家族がB’zやBOØWYを好きだったので、小さい頃からずっと聴いていたんです。「生まれる前のおなかの中にいるときから聴かせていたよ」って母に言われるんですよ。それくらいB’zやBOØWYはずっと聴いていて、好きだし、憧れです。
莉音:私も家族みんな音楽が好きで、兄弟全員音楽にちなんだ名前が付いているんです。それくらい音楽が好きな一家で、古い曲から新しい曲までいろいろな音楽を聴いて育ちました。その中で特に好きなのはカネコアヤノさんとJUDY AND MARY。歌詞が魅力的なアーティストが好きです。
ーー紅留美さんは丸竹夷に誘われたことでバンドを始めましたが、それまで音楽に興味は?
紅留美:それまでも音楽は好きでよく聴いていました。初めてボーカロイド曲を聴いたときに「カッコいい!」と思って、そこからボカロ曲を中心に音楽を聴くようになりました。もともとピアノは習っていたし、小中学校のときは吹奏楽部に入っていたので音楽や楽器というものに馴染みはあったんですが、ロックバンドはほとんど聴いたことがなくて。丸竹夷を始めて2人にいろいろバンドを教えてもらって聴くようになりました。「こういう音楽もあるんや!」って日々衝撃を受けています。
丸竹夷に将来を託した理由は「女の勘です」
ーー皆さんは現役高校生。涙ながらにご両親を説得して音楽の道を切り開いたと伺いました。
姫花:私と莉音の両親は音楽が好きなこともあって、「頑張って!」ってめっちゃ応援してくれていたんですけど、紅留美のところが……ね。
紅留美:うん。私の父が芸能界に詳しくないこともあって、しかもうちの父は厳しいので、私から「みんなとバンドをやりたい」と話しづらかったんです。それで2人に相談したら、2人がうちに来てくれて、一緒に説得してくれました。そしたらパパも納得して「当たって砕けろ。砕けても粒は残るぞ」って名言まで残してくれたんです。
姫花:紅留美から、お父さんがめっちゃ怖いと聞いていたので、どんな面接よりも緊張していたんですけど、最終的にはそんなことを言ってくれたので、3人で号泣しました。
莉音:アポ無しで行ったので、最初お父さんいなかってんな? だから帰ろうとしたところにたまたま帰ってきはって。
姫花:「今や!」って。もう「娘さんをください」みたいな感じでしたよ(笑)。
ーー丸竹夷を結成してまだ数カ月ですが、このバンドを将来の道に決めたのはどうしてなのでしょうか? 決め手になるようなきっかけが何かあったのでしょうか?
姫花:いや。なんか……女の勘です。こんなかわいい子たちがやっていて売れへんわけがないやろって。直感でズバッと。もともと私は将来音楽をやりたいと思っていたので「やるならこのバンドや!」って。
莉音:私は丸竹夷を始めるまでは音楽は趣味の範囲でと思っていたんですが、この3人でバンドを組んでから「この3人ならいける!」と思って。直感でビビッと来ました。
紅留美:私も直感で、この3人なら行けるやろって思いました。
ーー京都に専用スタジオもあるんだとか。
姫花:はい。私たちが音楽の道に進むと決めたときに、兄が「じゃあスタジオ作ろう」って言ってスタジオを作ってくれたんですよ。そうやって周りの人たちもみんな「君たちならできるよ。いけるよ」って言ってくれる。それも私たちの自信につながっていますね。
ーー応援してくれるだけじゃなくて、実際にいろいろな手助けもしてくれるんですね。
姫花:はい。ただ、そのスタジオはめちゃめちゃ山奥にあるんです。私たちの家から車で2時間くらい。金曜日の夜にスタジオに向かって、土日はスタジオにこもって、月曜日からまた学校みたいな生活をしています。毎週末が合宿です。