YOASOBIはこれまでにも、人々の背中を押し、鼓舞する楽曲を数多く生み出してきた。それはスポーツやアスリートに限ったことではなく、夢を追う中で抱える苦悩、何かに挑戦している瞬間、日常の中で生まれる思い、さまざまなシチュエーションでそれぞれの立場の感情に寄り添ってくれる。

　まずは「あの夢をなぞって」（2020年）。「夜に駆ける」に続く2作目としてリリースされたこの曲は、繊細で美しいメロディとともに〈夜を抜けて夢の先へ〉〈君からの言葉／あの未来で待っているよ〉というラインが広がるナンバー。2021年には「カロリーメイト」（大塚製薬）のテレビCMソングとしてバラードバージョンが制作され、受験生応援ソングとして大きな注目を集めた。

　2020年9月にリリースされた「群青」は、青春時代の繊細な感情をテーマにした楽曲。情報番組『スッキリ』（日テレ系）の全国高校生ダンス部応援企画「ダンスONEプロジェクト'21」のテーマ曲に使用されたほか、「第94回選抜高校野球大会」の入場行進曲に選ばれるなど、様々なシーンで“青春”を彩ってきた。

　また、『ブルーピリオド』にインスパイアされた小説「青を味方に。」を原作に書き下ろされた本楽曲は、2021年にスペシャルコラボPVや、劇場公開となる同作とのコラボ映像も公開されている。さらに、2021年の無料生配信ライブ UT×YOASOBI『SING YOUR WORLD』では、大阪桐蔭高等学校の吹奏楽部員総勢172名と「群青」のコラボも実施。このコラボは、大阪桐蔭高等学校がYouTubeでYOASOBIのカバー動画を投稿していたことから実現したもの。コロナ禍でも活動を続けた彼らとの共演、学生たちによる青春や努力の軌跡を垣間見ることができるパフォーマンスは、間違いなく人々の胸を打つだろう。このようなさまざまな現象を巻き起こすほどに「群青」は人の心揺さぶり、“好き”という思いから生まれる原動力になり続けている。

　NHK主催『YOASOBI 18祭』のテーマソングとして制作された「HEART BEAT」（2023年）もリスナーの背中を押す、ポジティブなパワーに溢れた楽曲だ。この曲は、全国の18歳世代が“心音”を表現した動画や文章、パフォーマンス動画などが“原作”となっている。大らかで力強いメロディ、〈これは始まりの合図だ〉という歌詞に励まされたリスナーも多いはずだ。

　そのほか「祝福」「もう少しだけ」も聴く者をエンパワーメントする効果を備えている。新曲「舞台に立って」を含め、YOASOBIの応援歌にも改めてスポットが当たることになりそうだ。そして、「舞台に立って」はアスリートのみならず、それぞれの舞台で悩みもがくすべての人へエールを贈る“応援歌”として、多くの人に愛される曲になるに違いない。

■配信情報
YOASOBI
「舞台に立って」（NHKスポーツテーマ2024）
作詞・作曲・編曲：Ayase／歌唱：ikura
配信URL：https://orcd.co/butai-ni-tatte

【楽曲原作となるマンガ作品】
『はなれたふたり』
著：タイザン５

『パラレルレーン』
著：桐島由紀

　『終わらないデュース』
著：春野昼下

【楽曲原作となる小説】
小説版『はなれたふたり』、『パラレルレーン』、『終わらないデュース』
小説：江坂純
現在公開中：https://www.yoasobi-music.jp/songs

■関連リンク
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