『あのちゃんの電電電波♪』は今最も面白くカオスな番組 あの×粗品が生み出す中毒性

 バーチャルYouTuberのしぐれうい、ガチャピン&ムックといったあのだけが生身の人間というバラエティとしても挑戦的な回があるなか、テレビ東京の音楽番組初出演を飾ったYOASOBIのようなゲストが登場していることもこの番組のレンジの広さであり、そこにはあのと粗品とのそれぞれの関係性も含まれている。明らかな豪華おもてなしを施すなど、YOASOBIにビビり倒す『電電電波』が面白いが、ここぞとばかりにikuraとAyaseの粗探しをするあのとササキのスタンスは変わらない。幾田りらとして番組で初めて2度目のゲスト登場した幾田とあのは、映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』でW主演声優を務めた仲。驚くことに2回の出演のどちらでも曲の披露はない、というのも音楽番組として突き抜けているが、幾田は約束している残り3回の出演のどこかで歌唱すると話している。

 SiMのツアー『SiM TOUR “PLAYDEAD” WORLD TOUR SEASON 1』での対バンや『DEAD POP FESTiVAL 2024』にanoとしての出演が決まっていたり、粗品の初の音楽ライブツアー『星彩と大義のアリア』に『電電電波』に出演していたPaleduskをゲストに呼ぶなど、『電電電波』を機にアーティストとしての繋がりも広がっているあのと粗品。このふたりもまた、粗品がツアーにあの率いるバンドのI'sを迎え入れていたり、あのが『あののオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)で粗品の楽曲「サルバドルサーガ」「タイムトラベルマシンガン」を流していたりと、互いにリスペクトする関係性でもある。『電電電波』のポッドキャスト番組『あのと粗品の電電電話』(Spotify)が台本なしのさらに過激な内容ということで、カプ厨を刺激する“そしあの劇場”ばかりが取り沙汰されがちだが、「#30」にて対バンの話題からそれぞれのバンドのよさを語り合ってもいる。

 『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)をはじめ、『オールスター感謝祭』(TBS系)、『霜降りバラエティX』(テレビ朝日系)、『新しいカギ』(フジテレビ系)など、ほか番組でも度々共演している、あのと粗品。“あのりら”ことあのと幾田が『デデデデ』を通じてコラボ楽曲をリリースしたように、『電電電波』から“そしあの”としての楽曲が誕生することがファンが期待していることであり、それが番組を盛り上げる起爆剤にもなるはずだ。

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