SixTONES、シングル『音色』で11作連続首位 ボーカルと演奏のグルーヴが楽しめる一曲に
CD Chart Focus
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2024-05-13/
2024年5月13日付(5月7日発表)のオリコン週間シングルランキングで首位を獲得したのは、SixTONESの『音色』。52万枚以上を売り上げて、SixTONES単独名義で11作連続の1位となりました。
そのタイトルナンバーである「音色」は、京本大我が主演するテレビドラマ『お迎え渋谷くん』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌。「YouTube ver.」として公開されているMVの再生回数も、すでに1000万回を超えています。
「音色」は、ソロによる透き通った高音で幕を開け、すぐにユニゾンへと流れ込んでいきます。そのバックではまずピアノが鳴り、そしてバンドサウンドへ。さらにストリングスとノスタルジックなキーボードの音色がAメロへと誘っていきます。
Aメロでは、メンバーのハモりが多用され、そのボーカルを鮮やかに浮きあがらせるストリングスのアレンジが秀逸です。さらにBメロではピアノの音が前に出て、ストリングスと並走しながらサビへ向かっていきます。
サビはユニゾンだけではなく、メンバーのボーカルのソロもシルキーにつなぎ合わされている構成。サビの最後のファルセットも余韻を残します。このサビでは、ホーンセクションも加わり、サウンドはかなり厚くなりますが、全体的にしっかりとボーカルが響き続ける構造です。
さらに、メンバーのアカペラのみになるパートもこの楽曲の聴きどころで、ここでは高音から低音までカバーしたハモりを聴かせます。
楽曲の終盤にかけては再びキーボードの音も前に出て、ストリングスやホーンセクションとともに華やかなエンディングを迎えます。全体を通して、ギターのカッティングや、ベースとドラムによるリズムセクションが一貫してグルーヴィ—であることも特筆すべきでしょう。
また、〈まぁ何年かかっても 君となら退屈なんてしないけど〉のパートを筆頭に、随所にボーカルにタメが利いていることにも驚きました。この点において、SixTONESのボーカルはかなりスキルフルです。ハーモニーとリズムの面でもボーカルが光ります。
「音色」は一聴すると穏やかなミディアムナンバーなのですが、ボーカルと演奏の両面でソウルミュージックの影響があり、特にボーカルのリズム感に関しては2020年代ならではのものがあります。そうしたグルーヴの面で秀逸であり、かつ、それがさらりと実践されている点に「音色」の価値はあるでしょう。
SixTONES、バンド編成との相性の良さ ドームツアーで強化されたライブの醍醐味
SixTONESの初の4大ドームツアー『SixTONES LIVE TOUR 2024「VVS」』が4月22日の東京ドーム公演を…
SixTONES、360度ステージに込められた音楽に懸ける6人の魂 VVS級のバイブス放った東京ドーム公演
SixTONES初の4大ドームツアー『SixTONES「VVS」』が、4月22日の東京ドーム公演で幕を閉じた。大阪・京セラドーム…