ソニーミュージック発 VEE、VTuberシーンでの強み プロデューサー 渡辺タスクに聞く音楽としての強度
そして桜鳥ミーナ「ダンシング☆PONPON」は、作詞：只野菜摘×作曲・編曲：広川恵一（MONACA）というアニソンシーンで高い支持を集める名コンビが手掛けた、80年代の歌謡曲～シティーポップと現在進行形のクラブミュージックの要素を掛け合わせたようなフューチャーファンク系レトロポップチューンに。桜鳥は以前、近年のシティーポップリバイバルの流れで再評価された泰葉の名曲「フライディ・チャイナタウン」（1981年）の歌ってみた動画を公開しており、そういった彼女の趣味嗜好が反映されたオリジナル曲と言えるだろう。
さらに個人勢から「VEE」所属となった秋雪こはくも初のオリジナル曲「$HOT!!」を3月27日にリリース。作詞をCocoro. (Dream Monster)、作曲・編曲をKijibato(Dream Monster)が手がける本楽曲は、FPS好きで「Apex Legends」などのゲーム配信を中心に活動している彼女らしいワードが歌詞に散りばめられた、愛らしい歌声＆ラップでファンのハートを撃ち抜くポップなEDMに仕上がっている。
以上のように、「VEE」のオリジナル楽曲はいずれも、各タレントのパーソナリティや活動における方向性を尊重しつつ、制作陣に豪華クリエイターを起用することで、ポップスとしての強度の高い楽曲に仕上がっている。そこはソニーミュージック発のバーチャルタレント事務所ならではの個性が発揮された部分であると同時に、より広い意味での音楽ファンに届くポイントとなっている。「VEE」としてもやはり、音楽面でのこだわりは強い模様だ。
「音楽業界なので、どうしてもこだわってしまう、というところはあります。が、インターネットの速度とコストとのバランスについては考えさせられます。オリジナル曲については“VTuberの曲”といった位置づけではなく、ネットシーンに打ち出せるものを作っていきたいと思っています。ミュージシャンではない、タレントの音楽というものの価値を改めて思い知らされています。普段配信では言えないようなことやメッセージを込めた歌は、特別なものになり得ると確信しています」
2023年11月より活動を開始した第7弾バーチャルタレント4名をもって、『VEEバーチャルタレントオーディション』の合格者は全員デビューし、今年2月には初の全体ライブイベントも大成功で終えて一つの区切りを迎えた「VEE」。だが、所属タレントそれぞれの“夢”を実現するためのプロジェクトとしては、ここがようやくスタートラインと捉えることもできる。この春には、NeOFRONT（ソニー・ミュージックレーベルズ）とHelixesが共同で手がけるVTuberプロジェクト「VERSEⁿ」のバーチャルタレントも「VEE」に合流することが明らかとなった。そうした個性豊かなバーチャルタレントたちが、これからどのようにその夢のつぼみを咲かせていくのか。今後の展望と目標について、渡辺は意気盛んに答えてくれた。
「VEEはタレントデビューが一旦終了しまして、今年度からは“破壊と創造”をしなければと思っています。痛みやリスクを伴いながらも成長を得るためにチャレンジする年です。バーチャルってなんだ、なんて考え出すと動き出せなくなりますので、運営も狂気をもってインターネットに向き合っていきたいです。具体的には、楽曲ヒットは起こしたいですね！」
※1：https://realsound.jp/2024/03/post-1591222.html
■リリース情報
2月14日（水）：桜鳥ミーナ「ダンシング☆PONPON」
https://audreymina.lnk.to/PONPON
2月21日（水）：九条林檎「Ahhhhhh」
https://kujoringo.lnk.to/Ahhhhhh
2月28日（水）：VEE「絶対零度の世界から」
https://lnk.to/absolutezero
3月6日（水）：九条林檎「Emotional night」
https://kujoringo.lnk.to/Emotionalnight
3月13日（水）：蒼宮よづり「ワンモアタイ」
https://lnk.to/_onemoretry
3月27日（水）：秋雪こはく「$HOT!!」
https://lnk.to/_SHOT
■関連リンク
VEE 公式サイト：https://vee-official.jp/
VEE 公式YouTube：https://www.youtube.com/@VEE_official
VEE 公式X：https://x.com/_vee_official
VEE ファンコミュニティ「VEELLAGE」：https://veellage.jp/
