YOASOBI、Mrs. GREEN APPLE、BUMP OF CHICKEN……CM起用通じて再注目される名曲

　今年1月に開催された『第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』。そのテレビ放送内で放映されたサッポロビール株式会社の年始特別バージョンCMソングにはBUMP OF CHICKEN「ダイヤモンド」が起用された。以前も「ロストマン」や「Stage of the ground」といった初期の楽曲がサッポロビールのCM曲に起用され、箱根駅伝のテレビ中継中に放送されてきたBUMP。「ダイヤモンド」が起用された今年のCMには映画『君たちはどう生きるか』で主人公の眞人を演じた山時聡真が次世代を生きる若者の象徴として出演。その背中をこれまで箱根駅伝を走ってきた歴代選手たちがまるで襷を渡すかのようにあたたかく見守るという内容となっている。サッポロビールは、このCMのテーマを「ダイヤモンド」の〈君は誰だい？／あぁ そういえば／君は僕だ〉というフレーズが表しているとコメントしている（※1）。リリースから20年以上という時間を経てもなお、次世代に向けた歌として起用される「ダイヤモンド」という楽曲、ひいてはBUMP OF CHICKENというバンドの懐の深さを再認識できる。

　時を経ても色褪せることのない名曲の数々。それらがCMを通じて改めて多くの人々の耳に触れ、以前からのリスナーはその魅力を再認識し、そして新しいリスナーを生み出すきっかけにもなっている。どんな場所、どんなタイミングで聴いたとしても名曲は変わらずに名曲で在り続けている。普段何気なく見ているCMにも、思わぬ音楽との出会いがあるはずだ。

※1：https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000016479/