Aぇ! groupは何度でも立ち上がり強くなる 舞台裏映像から見える協力して進む姿

 そして迎えた2月18日当日。バンドのサウンドチェックでは、この公演でベースを初披露する草間リチャード敬太が「大変ですよ。弦楽器初めてです、ド緊張」と不安や緊張を漏らしていたが、ギターを担当している正門良規が「めちゃくちゃ上手いっすよ。流石のリズム感とセンス」と激励。体制変更前はベースとは全く異なるサックスを担当していた草間だが、才能を遺憾なく発揮し本番では緊張感のあるソロをも綺麗に披露してくれた。

 小島については当日も緊張せず、彼らしくリラックスしている姿が多く映されていた。メンバーから尺が伸びる原因と言われていた、小島がメインとなるコーナーに対して「ゲネプロは早めにして、本番は延ばすよ~欲しがるよ~」と企んで意気込んだり、“本番5時間前の歌”として「本番ご時間前 だからすること特にない」と歌い末澤に「ゲネ一時間前やで、準備とかあるやろ」とツッコまれたりと、伸び伸びとした様子だった。スタッフに緊張するかと聞かれ、「これはせんすね。何でかって言ったらホンマにガチでクサいこと言うんですけど、Aぇやから」と答えたシーンでは、彼なりのグループへの安心感や愛情が感じられた。

 張り切っていた小島がメインのコーナー本番では「ここで大爆笑で流れ変えてきます」と生き生きした様子も。小島の自由な暴走を止める4人もまた一興であり、前作の流れを汲みながらも5年前とは変化した姿を魅せる大切な配信となった。そして舞台裏動画からは、そんな作品をメンバー同士で切磋琢磨して支え合い創り出していたことが見えてきた。

 ファンミーティング後の囲み取材で、CDデビューの決定をメンバーが知ったのは去年の夏ごろであると明かされていた。それから実際に発表するまで、彼らをめぐる環境は大きく変化した。それでも、グループのみならず個人でもさまざまな分野で活躍しながら、メンバー同士手を取り合い進んできたAぇ! groupだからこそ、異例のデビュー前の京セラドーム公演、そしてデビューを掴み取ることができたのだろう。そんな姿勢は今回公開された『僕らAぇ! groupって言いますねん』の裏側にもよく表れていた。デビューしてからもさまざまな困難が待ち受けているかもしれない。それでもこれまで何が起きても決して諦めなかった彼らなら何度でも立ち上がり、その度に強くなれるはずだ。Aぇ! groupにはいつだって愛情深いファン、心強い先輩や慕ってくれる後輩、そして共に戦ってきた仲間がついている。

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