Aぇ! group 末澤誠也、満を持してドラマ初主演 豊富な舞台経験を活かした挑戦に

 Aぇ! groupの末澤誠也が関水渚とダブル主演を務めるドラマ『彼女と彼氏の明るい未来』(MBS系)の放送が1月11日深夜よりスタートする。末澤にとってはこれがドラマ初主演となる。これまで主に舞台で多くの演技経験を積んできた彼だが、ドラマではどんな姿を見られるだろうか? 

 Aぇ! groupのメインボーカルとしてパワフルな歌声を響かせている末澤だが、舞台の経験はグループ結成前に遡る。末澤が初めて事務所外の舞台に出たのは2015年から2016年にかけて上演されたミュージカル『ドッグファイト』だ。ベトナム戦争出征前夜のアメリカで、パーティーに一番イケていない女の子を連れてきた者が賞金を得るという海兵隊に伝わるゲーム“ドッグファイト”に主人公らが参加するストーリー。末澤は海兵のひとりを演じ、事務所の先輩である屋良朝幸や浜中文一らとともに激しいダンスシーンも華やかにこなした。初の外部の舞台を立派に務め上げた末澤は2017年から2018年にかけての再演でもキャスティングされ、2年間の成長を見せた。

 その後、2019年に出演したのは舞台『スケリグ』。こちらは『ドッグファイト』と打って変わってイギリスの作家によって書かれた児童文学のファンタジー作品を原作にした作品で、末澤が演じたのはメインキャストであるマイケルだ。冬の終わりに古い家に引っ越してきたマイケルは荒れた庭のガレージで謎に包まれたスケリグという人物に出会う。ほこりまみれで汚れた服と捻じ曲がった身体を持つスケリグを、隣家の少女・ミナとともに助けようと計画していくストーリーで、末澤はミステリアスなスケリグに対し純粋なマイケルを真っすぐに表現した。他のキャストが様々に姿を変える中、末澤演じるマイケルはその姿でステージに立ち続け、彼にとって初めてのメインキャストを堅実に演じ切った作品となった。

 こうして舞台経験を積み上げてきた彼が初めて座長を務めたのはリーディングシアター『キオスク』。オーストリアの作家による青春小説が原作となっており、物語の舞台は1937年のウィーン。ナチスドイツが台頭するこの場所にやってきた17歳のフランツはキオスクの見習い店員となる。様々なことを学びながら働く中で出会った謎めいた女の子・アネシュカに心を奪われていく様子や成長していく様を描いたストーリーだ。17歳という多感な時期に初めての恋をし、政情にも苛まれながら揺れ動くフランツの想いと豊かな成長を繊細に演じ切った。末澤の座長としての初めての経験は特別なものになったのではないだろうか。

関連記事