Girls²、持ち味を存分に発揮した挑戦のツアーファイナル 賑やかなクリスマスらしい演出も

 10月よりスタートした、Girls²の全国ホールツアー『Girls² LIVE TOUR 2023 -activate-』。ツアーファイナル公演が、12月24日に東京ガーデンシアターにて行われた。

 開演まで15分を切った頃、後輩グループのLucky²がオープニングアクトとして登場し、すでに会場は本編に向けて盛り上がる準備万端。カラフルなライトが高揚感を誘う中、ライブは12月20日リリースの最新EP『アクセラレイト』に収録された「Rise & Shine」で幕を開けた。

 今回のツアーでは、ほとんどの楽曲でヘッドセットでのパフォーマンスを行なう。両手が空く分、動きの自由度が高くなり、彼女たちのエネルギッシュなダンスを十二分に堪能できた。指先まで丁寧に気を配り、全身を余すことなく使ったダンスが美しい。「80's Lover」「Juga Juga JUNGLE」「CLICK」と、8人はクールさと可愛らしさを共存させながら、息の合ったパフォーマンスで観客を魅了していく。

 最初のMCでは、メンバーがそれぞれファイナル公演の意気込みと、今日訪れてくれたことへの感謝を観客に語った。続いて、メンバーの自己紹介ソング「人人人生紹介ソング-続編-」の披露へ。客席からはメンバーの名前も飛び交い、盛り上がりが増していく。「Cʼmon Neo Zipang!!!」ではバルコニーへも視線を向けて両手を大きく手を振り、客席との距離を縮めていった。

 その後も8人はアップテンポなナンバーで会場を盛り上げていく。「Seventeenʼs Summer」ではキッズダンサーを迎え、手を繋いでステージを駆け回ったり、互いの手を合わせてハートの形を作ったりと、賑やかにパフォーマンス。最後はメンバーと観客が掲げるピースサインが会場に広がった。

 ここで一度ダンスタイムを挟み、8人は1人ずつキレのあるダンスを披露。客席へクラップを煽った後は、小田柚葉、小川桜花、増田來亜、菱田未渚美、山口綺羅、原田都愛の6人で「Bye-Bye-Bye」を届けた。

 次にステージに姿を現したのは、白い衣装に身を包んだ隅谷百花と鶴屋美咲。観客に着席を促し、「皆さんと一緒にクリスマス気分を味わえたらと思います!」と語った隅谷は、鶴屋のピアノ伴奏で「Santa Claus Is Coming to Town」を歌い上げた。続けてEP『Love Genic / Bye-Bye-Bye』にも収録されているカバー曲「点描の唄」を披露。鶴屋の優しく寄り添うようなピアノ、隅谷の伸びやかな歌声が響きわたる。2番からは小川もボーカルに加わり、2人の透き通るようなハーモニーが会場いっぱいに広がった。

 しっとりした雰囲気に包まれた後は、小田と隅谷が「Flutter」をツインボーカルで届け、増田、菱田、原田が華麗なダンスを披露。入れ替わるように鶴屋、小川、山口が登場し、今度は3人で「あなたがくれた奇跡」を届けた。鶴屋と小川の伸びやかな歌声に、山口の力強いコンテンポラリーダンスが華を添える。8人それぞれの持ち味が発揮され、個々の魅力を存分に楽しめたパートだった。

 続いて「I wanna 宣言」のMVでも着用している衣装に着替えた8人は、「スキップ!」を明るくパフォーマンス。「皆さんの声、もっと聴かせてください!」と山口が呼びかけ、コール&レスポンスで会場のテンションを高めた後は「#キズナプラス」へ。歌詞に合わせて〈いつもありがとう〉と笑顔で叫ぶ8人の姿からは、このステージを心から楽しんでいることが伝わってくる。

 Lucky²を交えて「Girls Revolution」を披露した後は、9曲を盛り込んだ怒濤のメドレーへ突入。「センチメートル」で横一列に並んだ8人はクラップを煽ったり、客席を指さしたりとコミュニケーションを取っていく。「ダイジョウブ」からは再びキッズダンサーも登場し、クライマックスに向けて熱気は最高潮に。ラストは「チュワパネ!」を披露し、銀テープが舞う中で華やかに本編を締めくくった。

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