TOMORROW X TOGETHER、MOAと走り抜いた2度目のワールドツアー　“これから”を予感させた特別な時間

　MCでは、BEOMGYUが「連続したステージをずっと応援してくれるMOAの皆さん、最高です！」とコメント。続く「Anti-Romantic」では、落ち着いたバラードで全員の高いボーカル力を見せつけた。そしてコンサートのストーリーコンセプトを補うVCRは、“少年”が暗い未来へ向かう「Section 3」に突入。「Good Boy Gone Bad」「Tinnitus (Wanna be a rock)」「Devil by the Window」と続いた3曲で、そのストーリーを存分に表現していく。衣装をレザージャケットに替えると、「Angel Or Devil」で楽しい雰囲気に。「Happily Ever After」では、MOAも大きな盛り上がりを見せた。

　さらに最終日を楽しむため、メンバーがYEONJUNの作った「Happy Fools」の振付をMOAにレクチャー。そのまま楽曲に入り、サビでは「みんなで！」とメンバーがMOAへ呼びかけながら会場全体が一緒になってダンスをした。その後のMCパートでは、BEOMGYUがツアーの最初は緊張もあったとしながら、「（今は）MOAの皆さんと僕たち5人でやり遂げたという嬉しさのほうが大きい気がします」と語った。TAEHYUNは「ステージをすればするほど、“僕たちはこれからだ”と思いました」「この感謝の気持ちは、来年に予定された3番目のワールドツアーでお返しします」とさっそく次回のツアーについても触れた。

　最後はSOOBINがリーダーらしく「簡単ではないライブのパフォーマンスを頑張ってくれたメンバーもありがとう」とお互いをねぎらい、本編最後の楽曲「Sugar Rush Ride」「Farewell, Neverland」へ。ネバーランドに別れを告げたTOMORROW X TOGETHERの、これからを期待したくなる構成だった。

　アンコールの声援に応えた5人は、3rdフルアルバム『The Name Chapter: FREEFALL』のタイトル曲「Chasing That Feeling」、収録曲の「Skipping Stones」で再びステージに。スクリーンで「現実のなかにも魔法のように輝く瞬間がある」「その瞬間を絶対に忘れないで」というメッセージを伝えると、ファンソング「MOA Diary (Dubaddu Wari Wari)」へ繋げた。“魔法のように輝く瞬間＝MOAと過ごすこの時間”とも受け取れる演出に、MOAの感動もひとしおだっただろう。3曲を続けて披露したあと、メンバーたちが再度MOAへのコメントをしようとするあいだバックステージに戻っていたTAEHYUNだが、戻って来る時に手には大きなケーキが。12月5日に誕生日を迎えるSOOBINを祝う幸せな時間となり、そんな気持ちのままキャロル「Sweet Dreams」が歌われた。ステージには雪が降り、会場は一足早いクリスマスに。両親が会場に来ているというSOOBINは、「母が数年間、僕の誕生日を祝えなくて申し訳ないと言っていましたが、僕の心配はしないで」「いつもありがとう、愛してるよ！」と心の内を明かした。

　続けてHUENINGKAIは、「僕の好きな人が僕を好きになってくれるなんて奇跡ですね」と、YEONJUNも目に涙を浮かべながら自分を含むメンバーの両親、友人、そしてMOAに感謝を伝えた。メンバーへの感謝も口にし、言葉に詰まってしまったYEONJUNのもとへメンバーが集まるシーンも。水漏れする練習室や寒い冬の日に椅子で寝たことを振り返り、「もう成長して大勢の皆さんの前でライブして……メンバーがすごく誇らしいと言いたいです」と話すと5人は再びグループハグ。TAEHYUNも「奇跡だと思うのは、この4人に出会ったことです」「今年に入ってからさらにお互い親しくなって、メンバー同士で頼ることのできる時間が多かったです」と語り、長いツアーのなかでメンバーの絆も深まったことがわかる、あたたかい一幕となった。

　最後は、ファンも一緒に歌った「Our Summer」、さらにダブルアンコールで披露された「Brue Spring」で締め、全27曲を披露した公演は終了。MOAからのサプライズスローガンに「約束するよ、いつも一緒に歩む永遠を」と書かれていたように、TOMORROW X TOGETHERとMOAの明るい未来を確かめ合うような公演、そしてツアーとなった。

TOMORROW X TOGETHER ワールドツアー最終公演ライブ写真一覧