乃木坂46に齋藤飛鳥が残したものとは何だったのか　過去と未来を繋いだ卒業コンサートを振り返る

　卒コン開催から約半年が過ぎ、遠藤だけでなく齋藤も俳優として、あるいはモデル、タレント、アーティストとして新たな一歩を踏みしめている。今期は『いちばんすきな花』（フジテレビ系）と『マイホームヒーロー』（MBS／TBS系）の2作のドラマに出演し、来年3月には『映画 マイホームヒーロー』の公開が控えている状態。乃木坂46時代からの冠番組である『ハマスカ放送部』（テレビ朝日系）では、大吟醸を飲みながらカニの塩辛と高級カラスミを食べたり、「卒業したら免許を取りたい」という夢を叶えに教習所での人生初運転ロケを行うなど、これまで決して見せたことのなかった齋藤の姿が露わに。SNSでのやり取りがきっかけとなった『土曜はナニする！？』（カンテレ・フジテレビ系）での長州力とのふたり旅も、齋藤が「親孝行をしたい」という本心を吐露した貴重なロケの時間だった。

　星野源の「生命体」MVでは、Seishiroの振付けのもと、齋藤がダンサーとして参加。「Sing Out！」をはじめ、乃木坂46時代より高く評価されていた齋藤の表現者としての姿は今も健在だ。モデルとしては、『anan』『ar』『bis』『smart』『mina』『東京カレンダー』など、立て続けに雑誌のカバーを飾っている。初の表紙となった『ar』のインタビューでは、仕事先で「肩の力抜けてますね」と言われることが増えたというエピソードや「25歳になった今、30代に向けて思うのは、余裕を持った、カラッとしたさっぱりとした女性になりたい」という今後の目標を明かしている。

　まだ見ぬ世界の先へと羽ばたいていった齋藤は、少しずつ新たな自分を見つけ始めている。