プロダンスリーグ『D.LEAGUE』23-24シーズン開幕に先駆け「ROUND.0」開催　各チームディレクターが意気込み

　プロダンスリーグ『D.LEAGUE 23-24 ROUND.0』が10月9日に開催された。

　世界でも類を見ない本リーグは2021年、コロナ禍の真っただ中で開幕。2週間に1試合という過酷なスケジュールを戦い抜き、試行錯誤のなかで3シーズンを既に終了している。特に昨シーズンは念願となるフルキャパシティの観客とともに開催され、レギュラーシーズンはCyberAgent Legit、CHAMPIONSHIPはKADOKAWA DREAMSが優勝を収めた。さらなる熱き戦いに今年も注目が集まる。

　レギュラーシーズンは開幕後、半年間・14ラウンドに及ぶ。参加するのは、昨季に引き続きavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、Medical Concierge I'moon、dip BATTLES、LIFULL ALT-RHYTHM、Valuence INFINITIES、さらに新チームのDYM MESSENGERSを加えた計13団体だ。

　いよいよ迫った10月29日の開幕に先駆けて行われたのが、今回の「ROUND.0」である。MCとして、フリーアナウンサーの森香澄と、EXILEやGENERATIONSのパフォーマーである関口メンディーが登場して場を盛り上げる。さらに公式アンバサダーにFANTASTICS from EXILE TRIBEとEPEXが就任。彼らによる公式テーマソングも開幕戦で披露する予定。

　そしてメインイベントは新体制となった各チームのディレクターによる所信表明「MTF（Message To Fan）」、そしてパフォーマンスを初披露するダンスショー。パフォーマンスの順番は開幕戦の対戦カードに沿って行われた。

　各チームのディレクターによるMTF、そしてメンバーは以下の通り。

Valuence INFINITIES　ディレクター・STEEZコメント

新たなメンバーを迎えて、自分たちのコアである『ブレイキン』と『ヒップホップ』の融合をさらに進化させていきます。スローガン『Break Through』を掲げてチャンピオンシップを目指していきたい。

CyberAgent Legit　ディレクター・FISHBOYコメント

新シーズンは「続く感動を作る」ことを約束します。あとは「観てくれた人の心を動かす」、「シーズン中にチームとして海外に挑む」、「シーズン優勝とチャンピオンシップ優勝」、「シーズン後Zeppでワンマンライブを行う」これを約束します。常に進化し、常に斬新で、すべてを超える覚悟で挑みます。

Benefit one MONOLIZ　ディレクター・HALコメント

オーディションで6名のエナジー溢れる仲間を加えました。シーズン3までをともに戦ってパワーアップしたメンバーで新しい色濃く鮮やかな世界観を出していけたら。

LIFULL ALT-RHYTHM　ディレクター・野口量コメント

21－22シーズンから参入し、22－23シーズンで初めてチャンピオンシップ進出を果たしました。3年目は勝敗以上に大切にしているチームの信念とチャレンジ精神を忘れず、ステージ上に叩きつけます。

SEGA SAMMY LUX　ディレクター・CanDooコメント

4名の新メンバーはもちろん、オリジナルメンバーもさらにダンススキルを磨いています。そして僕たちらしいヒップホップを体現、表現するためにオフシーズンも着々と準備してきました。さらに増した個々のアーティスト性、バラエティに富んだ魅力たっぷりの作品をお届けしていきます。今シーズンこそ優勝してファンの皆さんに恩返ししたい。

avex ROYALBRATS　ディレクター・Yuta Nakamuraコメント

今シーズンは自分たちのやりたいことやマニアックさをどんどん入れて、今までの制作のテンプレートを崩して好きなことをしたい。その時の僕たちは怖いと思うので注意してください。新メンバーも入ってフレッシュなARBが見れると思います。

Medical Concierge I'moon　ディレクター・MIZUEコメント

新ディレクターのMIZUEです。7名の新しいメンバーを迎え、新たなスタートを切ります。昨シーズンで1番悔しい想いをした私たちがトップをしっかり目指して、皆さんを驚かすようなストーリーを描いていきます。すべての人たちに感動と勇気を与えたい。ダンスが日本を感動させる、それを私たちが見せつけます。

KADOKAWA DREAMS　ディレクター・KEITA TANAKAコメント

昨シーズンはチャンピオンシップで優勝し、次のシーズンからは追われる立場だと感じています。そこで挑戦者としてのマインドを強くするためにチームウェアを青くしました。アシスタントディレクターにMINAMI、新リーダーにKISAという新しい体制でもう一度勝負を挑みます。成長から成熟へ、そして世界へ。僕らの目標はリーグやチャンピオンシップの優勝でもなく、ダンスで世界をひっくり返すこと。

SEPTENI RAPTURES　ディレクター・AKIHITOコメント

昨シーズン地獄を見たので、オフで体制を見直し、パフォーマンスを強化するためにトレーニングに打ち込んできました。今シーズンは『Insane Blue』という言葉を掲げて戦っていきます。狂気的なパフォーマンス、青い炎のような執念を見せられれば。といいつつ、誰よりも楽しみたい。

dip BATTLES　ディレクター・KENSEIコメント

テーマは『新時代を作る』。古き良き時代を重んじて、僕らの世代の新しい感性をミックスした良いものを作りたい。『D.LEAGUE』が社会現象になるように身を粉にして頑張りたいと思います。たくさんのお世話になってきた人たちや未来のダンサーに多きものを提示できたら。年齢関係なくブチかましていきます。

KOSÉ 8ROCKS　ディレクター・Kakuコメント

今シーズンは新メンバーとクリエイティブディレクター2名を加え、体制を整えました。粘り強く挑戦し続ける姿を体現し、王座奪還を宣言します。パリ五輪の種目でもある『ブレイキン』のさらなる可能性を打ち出していきます。

FULLCAST RAISERZ　ディレクター・KTRコメント

新メンバー2名を加えて、『HALL OF FAME』を掲げて戦っていきたい。目標としてレギュラーシーズンとチャンピオンシップのダブル優勝を成し遂げます。

DYM MESSENGERS　ディレクター・TAKUYAコメント

ダンスを長くやっていれば僕らが誰なのか脅威に感じるのは当然かなと。僕らが参戦することで『D.LEAGUE』の価値観がダンスの見方が更新できると思っています。クールなストリートスタイルを楽しんでもらいたい。

　続いてはチーム独自かつキャッチ―で真似しやすい振り「シグネチャームーブ」をそれぞれのチームが提案。少し難しいものが多いような気もしたが、その後MCの森がKADOKAWA DREAMSのシグネチャームーブをKISAと一緒に踊る場面も。その後も特に採点はなく、「ROUND.0」はエキシビション的な雰囲気で開幕への期待を残しながら終了した。

　いよいよ開幕する『D.LEAGUE』23-24シーズン。今季はどんなドラマ、どんなショーケースが見られるのだろうか。Dリーガーたちの栄光の舞台であり、過酷でもある半年間の戦いをぜひ目に焼きつけてほしい。

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