Snow Man、『Dangerholic』で8作連続首位獲得＆新記録樹立　グループの強みを生かしたシングルに

CD Chart Focus

参照：https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2023-09-18/

　2023年9月18日付（2023年9月12日発表）のオリコン週間シングルランキングでは、Snow Manの『Dangerholic』が初週売上約86.9万枚を記録し、1位に輝いた。グループの同ランキング1位は、2ndシングル『KISSIN' MY LIPS／Stories』（2020年10月19日付）から8作連続・通算8作目。「シングル初週売上80万枚超え作品数」は3作連続・通算6作目と記録を伸ばした。ちなみに通算6作目の初週売上80万枚超えは、男性アーティスト史上初。「連続初週売上50万枚超え作品数」についても、8作連続は男性アーティスト史上初とのこと（※1）。破竹の勢いは止まるところを知らない。

　Snow Manにとって9枚目のシングルとなる本作。表題曲の「Dangerholic」は、メンバーの目黒蓮が主演を務める金曜ドラマ『トリリオンゲーム』（TBS系）の主題歌に起用されているため、すでに耳に馴染んでいる人も多いことだろう。〈Hey, do you want everything?〉と挑発的なセリフから始まる、きわめてショーライクで痛快なロックナンバーだ。キレのいいドラムのビートと高らかに鳴り響くホーンセクションを駆使したアレンジは、一聴しただけで楽曲の世界観に引きずりこまれてしまうほどに鮮やか。サビまではメンバーがワンフレーズずつ歌い継ぐスタイルだが、それぞれの歌声から伝わる個性に、改めてグループとしての多彩な魅力を見る思いだ。また、歌詞にはドラマのストーリーとの相関関係を感じさせる一方で、彼ら自身の宣戦布告とも取れるワードが満載。〈掴み取るまで終わらないGame〉駆け上がって見下ろすTop of the world〉など、スリルや逆境さえも味方につけながら、表現者としての道を突き進もうとする気概に満ちている。

　楽曲を手がけたのは、Hey! Say! JUMPなどジャニーズ作品に多く携わるNobuhiro Tahara。Snow Manには5枚目のシングル『Secret Touch』収録の「Christmas wishes」や「My Sweet Girl」のほか、「360m」（渡辺翔太 / 阿部亮平 / 目黒蓮・アルバム『Snow Mania S1』収録）、「ガラライキュ！」（深澤辰哉 / ラウール / 渡辺翔太・アルバム『Snow Labo. S2』収録）、「Two」（渡辺翔太 / 目黒蓮・アルバム『i DO ME』収録）といったユニット曲でも楽曲提供をしており、グループの楽曲としては久々のタッグとなった。

　MVではメンバーが全員でボードゲームに興じる姿をストーリー仕立てで活写。やんちゃな仕草や不敵な笑みでコミカルさを演出しながらも、サビで見せるダイナミックなダンスはさすがの迫力だ。もともと歌やパフォーマンスのクオリティには定評がある彼ら。個々の能力はもちろん、グループとしての一体感もズバ抜けて高いからこそ、9人が揃ったときの破壊力には毎回驚かされる。ときには互いにフォローアップし、全員で魅せる場面では一丸となって挑む。「Dangerholic」は、そんなSnow Manの強みが活かされた楽曲でもあるに違いない。

　今作の通常盤のカップリングには、『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』で披露された激しいラップがクールな「DA BOMB」に加え、シティポップ風味のラブソング「ANY & EVERY」、“友情”をテーマにしたミドルテンポの爽やかなナンバー「ベストフレンド」の新曲2曲を収録。4曲とも違うベクトルの楽曲だからこそ、聴き比べる楽しさも感じられる仕上がりだ。

　今年はすでに初のドームツアー『Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME』も終え、飛躍の年となったSnow Man。この「Dangerholic」の勢いを借り、さらなる快進撃に期待したい。

※1：https://www.oricon.co.jp/news/2294474/full/