ミニモニ。、松浦亜弥、タンポポ、久住小春……ハロー！プロジェクトの色褪せない作品群　設立25周年の歴史をMVと共に振り返る

　そして、2013年から2017年にかけては、現在のハロー！プロジェクトの礎が築かれていった時期と言っても過言ではないだろう。2013年に宮崎由加とハロプロ研修生の宮本佳林、高木紗友希、大塚愛菜、植村あかり、金澤朋子の6名でJuice=Juiceが結成されると、2014年12月には2009年から活動をスタートさせていたスマイレージがアンジュルムへと改名。2014年11月末には、モーニング娘。リーダーのバトンが道重さゆみから譜久村聖へと渡され、2015年4月には山岸理子、新沼希空、谷本安美、岸本ゆめのら6名によってつばきファクトリーが誕生、2017年5月には一岡伶奈、高瀬くるみ、清野桃々姫が新グループでデビューすることが発表された（後のBEYOOOOONDSへ）。そして、コロナ禍を経て2021年に久しぶりの新グループであるOCHA NORMAが結成され、2024年には松原ユリヤや小野田華凜らによるハロプロ研修生ユニット'23がデビューを控えているという流れである。

　ここまで、グループの結成や特徴的な出来事を中心に歴史を振り返ったが、ソロアーティストやソロ活動についても少しだけ触れたいと思う。

　まず、モーニング娘。7期メンバーとして加入した久住小春が2006年4月に、同名漫画が原作のアニメ『きらりん☆レボリューション』（テレビ東京系）の主人公・月島きらり役で声優デビュー。それにともない、「月島きらり starring 久住小春（モーニング娘。）」としてソロ作を複数枚リリースしている。特に「チャンス！」は、モーニング娘。’23の山﨑愛生が2020年に開催された『Hello! Project presents...「ソロフェス！」』でカバーし、デビューから約1年しか経っていないにも関わらず3位に入賞したことで記憶に残っているファンも多いのではないだろうか。

　それから、松浦亜弥への言及も外せないところ。松浦亜弥は2001年4月に歌手としてメジャーデビューを果たすと、同年12月には『NHK紅白歌合戦』に初出場。「LOVE涙色」で15歳とは思えない圧倒的な歌唱力を披露し、彼女の人気を不動のものとした。この楽曲は今聴いてもサウンドと歌、MVのパフォーマンスすべてがかっこよく、あらためて松浦の実力に驚かざるを得ない。

　このように25年の歴史のなかで、数々のグループやアーティストを輩出してきたハロー！プロジェクト。今回公開されたMVを視聴しながら、その歴史を振り返り、当時の思い出に浸ってみてはいかがだろうか。