滝沢秀明、草彅剛、山下智久……ジャニーズ退所後も見せる快進撃　独自のキャリアを確立できた背景

草彅剛

　そして、草彅剛も最近、大きな実績を更新した。NHKの2023年度後期連続テレビ小説『ブギウギ』で出演することが発表されたのだ。草彅の朝ドラ出演は今作が初。どのような役柄でも、人物が憑依したかのような高い演技力で作品をつくり上げていく草彅だけに、作曲家・服部良一をモデルとした役柄をどう表現していくのか注目が集まっている。

　草彅は毎年何作品ものドラマや映画に出演しているが、2023年は特に話題が豊富な印象だ。今回発表されたNHKの朝ドラだけでなく、1月から3月までは、議員秘書役でフジテレビ系のドラマ『罠の戦争』に主演。また、2023年冬にはNHKのドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』への主演が決まっているほか、2024年には主演映画『碁盤斬り』が公開されるといい、大型の話題が目白押しである。

　とはいえ、非常に忙しく過ごしているであろう日々の中でも、月数本のペースで公開される公式YouTubeの動画では穏やかなトークを披露。さらには、好きなギターを活かしたイベント『草彅剛のはっぴょう会 2～Neo Vintage～』なども開催しており、高い演技力に加えて、その親しみやすい人柄で多くのファンを魅了し続けている。

山下智久

　そして、本稿では滝沢と草彅に加えてもう一人、取り上げたい人物がいる。それは山下智久だ。山下も、独立直後から、世界での活動を中心に定評のある俳優業や音楽業で活躍の場をさらに広げ続けている。

　世界進出では、2020年11月よりカナダに滞在し、2022年6月に初公開されたハリウッド映画『マン・フロム・トロント』に出演。2021年には世界的な高級ブランドのブルガリやDiorのアンバサダーに就任し、さらにはHuluなどで世界に公開されている日米仏共同制作ドラマ『神の雫/Drops of God』で主演を務めた。また、日米共作ドラマ『TOKYO VICE』では謎めいたホスト役・アキラを好演。2023年6月には韓国の著名な映画監督・脚本家のイ・ジェハンがメガホンを取ったAmazon Prime Video配信の恋愛映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』で主演を務めた上に、主題歌も担当したことで話題を集めた。

　俳優業で次々と海外に関わる作品に出演している山下だが、8月から9月にかけては、7月19日にリリースした最新アルバム『Sweet Vision』を引っ提げた国内コンサートツアーも控えている。アルバムリリースにともなう各メディアのインタビューでは、山下は音楽業でも世界進出を意識していることをコメントしており、今後の活動の広がりに対しては注目必至だと言えよう。（※1）

　このように、それぞれの場所で圧倒的な活躍を見せている滝沢と草彅、山下。大手事務所を離れてからも大きな話題を次々と生み出すことはなかなか難しいことだが、彼らは現在もエンターテインメントの第一線で活躍しており、その偉業はやはり特筆すべきである。

　これまで培ってきた経験と実績、スキルを活かしながら、彼らは今後も各々のキャリアを突き進み、さらなる高みを目指していくのだろう。

※1：https://realsound.jp/2023/07/post-1381219.html

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。（2023年7月31日10:05、リアルサウンド編集部）
誤：『ブギウギ』で主演を務めることが発表されたのだ。
正：『ブギウギ』で出演することが発表されたのだ。