10-FEET×バスケに続くヒットは生まれるか? RADWIMPS、スカパラ、B'z 松本孝弘……様々な形でスポーツを彩る楽曲
スポーツと音楽の関係は放送だけに留まらず、近年は多様なタイアップソングが生まれている。B'zの松本孝弘はバンテリンドーム ナゴヤ(旧ナゴヤドーム)のテーマ曲として新曲「EPIC MATCH ~the match everyone wanted~」を書き下ろした。特定のスポーツではなくドームのテーマソングというのは、ちょっと珍しい例である。同会場ではこれまでの来場者数が2023年中に1億人に到達する見込みということで、1997年に初めてコンサートを行ったB'zの松本に楽曲制作を依頼したのだという。
B'zとスポーツの相性はもはや折り紙つきと言えよう。『世界水泳』(テレビ朝日系)を長年盛り上げ続けている「ultra soul」をはじめ、かつては「熱き鼓動の果て」や「IT’S SHOWTIME!!」などでテレビ朝日系列全体のスポーツ番組テーマソングを担当したこともある。2019年には「兵、走る」が大正製薬「リポビタンD」のタイアップに起用。ラグビー日本代表チーム出演のCMが「ラグビーワールドカップ2019」の中継内で度々放送されて話題を呼び、B'zの新たなスポーツアンセムとなった。また松本はソロでも「GO FURTHER」や「SACRED FIELD」などがスポーツ番組のテーマ曲として使用されている。
今回の新曲は現時点ではショートバージョンのみの公開だが、松本らしいキャッチーなギターソロを繰り出しつつ、ホーンセクションをフィーチャーしたハードロックサウンドを展開。広大なドームに1人立ちながらも、そのスケールに負けない存在感を放っているのは流石の一言である。なおフルサイズ版は7月25日開催の中日ドラゴンズ公式戦で初披露される予定だ。
一口にバンドといえどアプローチは実に多様だが、ミュージシャンとアスリートに共通する点があるとすれば、それは“今、この瞬間に賭ける思い“だろう。楽曲を通じてスポーツの興奮を分かち合うとともに、アスリートの精神性にも寄り添う。そんなバンドの音楽は、スポーツに限らず全ての戦う者たちの背中をこれからも押してくれるはずだ。
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