BTS、7人での新曲「The Planet」で描く希望　ソロ活動を経たことで見えてくるグループの魅力

SUGA、JIMIN……BTSメンバーのソロ活動、直近の話題は？

　グループでの活動は休止しているが、今もなお多くの人の注目を集めているBTS。最近はソロでの活動も本格化してきている。

　まず取り上げたいのが、4月21日にAgust D名義で初の公式ソロアルバム『D-DAY』をリリースしたSUGAだ。同アルバムには、自身の過去を深く掘り下げたことでリスナーの胸を打つサウンドと歌詞が生まれた「AMYGDALA」や、解放をテーマとして社会に強いメッセージを投げかけた「Haegeum」など、SUGAが作詞作曲を行った全10曲を収録。米ビルボードのグローバルチャート「Global Excl. U.S.」でアルバム内の5曲がランクインし、BTSメンバーとして1週間で同時にチャートインさせた曲の最多数を更新するなど、ソロ活動でも数々の快進撃を見せている。

　そんなSUGAは現在、ワールドツアーを開催中。日本では6月2日～4日に公演を行う予定で、その公演の模様が日本全国の劇場でライブビューイングされることも決定した。また、SUGAのドキュメンタリー映画『SUGA：Road to D-DAY』が6月23日より1週間限定で劇場公開されることも発表されており、SUGAは次々と活動の幅を広げている。

　SUGAと時を同じくして、J-HOPEのドキュメンタリー映画『j-hope IN THE BOX』も1週間限定の劇場公開が決定した。表舞台とは異なるさまざまな表情を大スクリーンで楽しみながら、改めてJ-HOPEという1人のアーティストの魅力を振り返る期間になるのではないだろうか。

　また、3月24日に初のソロアルバム『FACE』をリリースしたJIMINは、その圧倒的な歌唱力を活かし、5月19日に公開される映画『ワイルド・スピード／ファイヤーブースト』のオリジナルサウンドトラックに参加。収録曲の「Angel Pt.1」で、コダック・ブラック、NLE・チョッパー、ジェイク、マニー・ロングという豪華アーティストと共演しており、トレーラーでは透き通った魅力的な歌声の一部を聴くことができる。

　さらに、直近ではブランドアンバサダーやモデル、イベント出演などを中心に活動の話題を耳にすることが多いVとJUNG KOOKは、最近、Instagramでレコーディング風景を撮影したと思われる写真の投稿が見られている。もしかすると現在、彼らもソロアルバムなどの準備を進めているのかもしれない。

　BTSの活動を休止してから今日までの約7カ月間、各メンバーはそれぞれの個性を活かしながら、さまざまな作品を世の中に送り届けてきた。そこにはソロ活動だからこそ出せる魅力があり、各メンバーのアーティストとしての実力の高さを改めて実感できる機会となっていたように思う。そのようなソロ活動も踏まえた上で、今回の新曲「The Planet」を聴くと、メンバーの個性がかけ合わさったグループとしての魅力を再発見することができる。今作は、数年後に活動を再開する予定のBTSの新章に大きく期待をしたくなる作品となったのではないだろうか。