JUNG KOOKはSpotify史上最速10億回再生、JIMINはアルバムで新境地……BTSメンバーが活動休止からソロで発揮する豊かな才能

JIMIN：キャリアの新境地を開いたソロアルバム『FACE』をリリース

　特徴のある圧倒的な歌声で多くのファンを惹きつけてきたJIMINは、3月24日に1stアルバム『FACE』をリリースし、ソロデビューを果たした。同アルバムに収録された全5曲（隠しトラック、「Like Crazy (English Version)」は除く）からは、表現力豊かな歌声を堪能できるのはもちろんのこと、多彩なサウンドとJIMINの心のうちを巧みに織り交ぜた歌詞から、彼のソングライティングスキルの高さを改めて実感できる作品となっている。

　また、最近SUGAも出演していた米国の深夜トークショー『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』にソロで出演を果たし、英語でのトークやバックダンサーとともに行った圧巻のパフォーマンスが記憶に新しい。JIMINは今回のソロ活動で自身の今後のキャリアの糧となるような新境地を開いたと言っても過言ではないかもしれない。

V：リアリティーショーに歌唱動画、多彩な活動でファンを魅了

　俳優業の経験があるVは、現時点ではモデルや俳優、ブランドアンバサダーとしての活動が多い印象だ。直近では、韓国で2023年2月24日より放送されている人気のリアリティーショー『ソジンの家』に出演。韓国の若手・ベテラン俳優とともに、メキシコを舞台にレストランの営業に挑戦し、従業員として配膳などに奮闘する姿が見られた。

　また、音楽活動については、ソロとしての作品リリースは行っていないものの、BTSの公式YouTubeチャンネルで歌唱動画を公開。2022年12月24日に公開された動画では、多くのアーティストにカバーされてきたクリスマスソングの名曲「It’s Beginning To Look A Lot Like Christmas」を、Vならではの落ち着いた雰囲気の中低音域の歌声で魅力的にカバーしたことで話題となった。俳優業から歌手活動まで、幅広く多彩な活動でファンを魅了し続けている。

JUNG KOOK：Spotify史上最速10億回再生で圧倒的な存在感を示す

　先日、3曲のソロ楽曲でSpotify史上最速で10億回のストリーミング再生を記録したことが話題となったJUNG KOOK。彼はブランドアンバサダーやイベント出演などを果たしながら、2022年11月に『FIFA ワールドカップ カタール2022』の公式サウンドトラックとして、ソロ楽曲「Dreamers」をリリースした。ラテン調のビートに、一度聴けば耳に残るメロディとポジティブなメッセージが込められた歌詞が特徴の同楽曲は、JUNG KOOKの歌声の魅力を存分に引き出した作品といえよう。

　まだソロでのアルバムリリースは行っていないが、先日、所属事務所・HYBEの創業者であるパン・シヒョクらのInstagramでJUNG KOOKがレコーディングしている様子を撮影した投稿が話題に。レコーディング内容の詳細は明かされていないが、もしかすると近い将来、JUNG KOOKのソロアルバムを聴ける日が来るかもしれない。

　このようにBTSのメンバーは、自身のスキルと魅力を存分に活かしながら、それぞれが特徴的なソロ活動を展開している。ここでひとつ注目すべきは、世界で数々の記録を打ち立てスターへの階段を駆け上がってきたグループ活動に限らず、各個人の活動が成功を収めている点だろう。特にソロアルバムやシングルをリリースしたRM、SUGA、J-HOPE、JIN、JIMIN、JUNG KOOKは、それぞれが米ビルボードの「Billboard 200」などでチャートインを果たした。そのような結果を見るにつけ、改めてBTSとは魅力的な個性と高い実力を持ったメンバーが揃ったグループであることを思い知らされる。

　彼らの所属事務所・HYBEは以前、「2025年に完全体での活動再開を希望している」と表明していた。ソロ活動期間を経て、約2年後にBTSが再びステージに姿を現したとき、彼らはどのような表情で、私たちにどのようなことを語ってくれるのだろう。ARMYとBTSの再会が果たされる日が待ち遠しい。