板野友美や衛藤美彩のYouTubeチャンネル、野球ファンからも好評な理由　里田まいが一新した「野球選手の妻」のイメージ

　2013年8月までAKB48の一員として活動していた板野友美、そして2019年3月まで乃木坂46に所属していた衛藤美彩。ふたりの共通点は、2023年『ワールド・ベースボール・クラシック（以下、WBC）』で日本中を歓喜に沸かせた侍ジャパンのメンバーの妻であるところ。板野は東京ヤクルトスワローズのピッチャー・高橋奎二選手と2021年1月に、衛藤は埼玉西武ライオンズのショート・源田壮亮選手と2019年10月にそれぞれ結婚を発表した。

　『WBC』では、高橋選手は1試合の登板にとどまったが、1次ラウンドでの全勝対決となったオーストラリア戦で2回を投げて無失点。その後も決勝まで、スクランブル登板に備えてブルペンで待機した。まさに縁の下の力持ちと言える活躍だった。源田選手は、今回の侍ジャパンのリーダー的な役割を担ったほか、屈指の守備力でチームを牽引。さらに1次ラウンドの韓国戦では試合中に骨折をしながら、2試合欠場しただけでスタメンに復帰して決勝まで戦い抜いた。

　板野、衛藤が、名実ともに日本プロ野球界のトップ選手である夫の支えになっていることは間違いない。その様子がうかがえるのが、ふたりのYouTubeチャンネルである。どちらのチャンネルも、ふたりのファンだけでなく野球ファンから好評を集めている。

板野友美は里崎智也との対談企画が好評、衛藤美彩は料理動画が話題に

　板野はYouTubeチャンネル『友chube』のなかで、高橋選手の試合を見に行く様子などを公開。野球ファンのような目線もまじえられていて、観ていて微笑ましさがある。

　2022年8月28日配信「【プロ野球】初のオールスターゲーム 家族とけけの応援 弾丸福岡【2022年】」では、高橋選手がマウンドに上がると「あ！　けけ（高橋選手の呼び名）だ！」「頑張ってくれよー！」とエールを送るだけではなく、スワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎のパフォーマンスにも注目するなど、野球を目いっぱい楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。

　また、千葉ロッテマリーンズの元選手で野球解説者・評論家である里崎智也とその年を振り返る企画もおもしろい。2022年12月30日配信「【2022年総括】里崎さんにあんなこと、こんなこと聞いてみた 話が思わぬ展開へ…【毎年恒例】」では、かつては2軍でも大量失点していた高橋がその後に1軍でブレークして侍ジャパン入りを果たしたことについて、里崎が「AKBで言うたら研修生だったのに、1年半後に神7になってるのと一緒」とたとえ、板野も「私、研修生と結婚したんですね」とやりとりしていたところが印象的だった。AKB48で実際に“神7”入りを果たしている板野が口にするからこそ、その発言も深みがあった。

　2023年3月にYouTubeチャンネル『ETO MISA CHANNEL』を開設した衛藤は、同月26日、正月に源田選手の実家へ帰省した様子をVlogスタイルで投稿。野球道具や表彰物が並ぶ源田選手の部屋も公開した。そのなかに、野球ファンらがSNSで源田選手の守備を評する際に使用する言葉「#源田たまらん」がプリントされた皿も飾られていて、衛藤の「こんなの売ってるんだ」という冷静な反応がとてもおもしろかった。

　4月9日配信「我が家の定番納豆うどん！絶対食べてみてほしい衛藤美彩の超簡単レシピ」では、源田選手が夏場に体重を落としてしまうことを懸念し、炭水化物を重要視するメニューを作っていると明かした。さらに「球団の栄養士の方といつも連絡をとって教えてもらったりしているんで」と体が資本である野球選手に合った献立を考えていると話した。あらためて、プロ野球選手の妻はどんな心構えが必要なのかを認識させられた。

　両チャンネルにはたびたび、高橋選手、源田選手も登場。グラウンド上ではなかなか見ることができない、ふたりのリラックスした表情やコメントが飛び出すところは特に貴重だ。スター選手のナチュラルな姿に親近感がわき、より応援したくなる。『友chube』、『ETO MISA CHANNEL』はともに野球ファンとしても嬉しいチャンネルだ。