After the Rainの2人が“春音”とともに迎えた新しい季節　ダイナミックな演出でも沸かせたさいたまスーパーアリーナ公演

　アンコールで登場した2人はトロッコに揃って乗り込み、アリーナを周回しながら「世界を変えるひとつのノウハウ」「絶対よい子のエトセトラ」を披露。客席に向かって手を振り、笑顔で歌声を全力で飛ばすそらるとまふまふ。その姿に大きな歓声を投げかける観客たち。制限のない、そんなやり取りを通して、ライブのあるべき形が戻って来たことを再確認する。そして、メインステージに戻った2人はスクリーンに星空が映し出される中、「テレストリアル」と「彗星列車のベルが鳴る」を届け、約2時間半のライブは最高のエンディングを迎えた。

　ライブ中盤。そらるはツアータイトル“春音”に込めた思いを「長い長い冬が明けて、季節的にもあったかくなってきてる。ライブだったり自分たちの活動も長い冬が明けて、“春の音”をみんなに届けたい思いがあってつけさせてもらったツアータイトルになります」と語っていた。

　本ツアーで鳴り響かせた“春音”とともに到来した、新しい季節。この先もまたAfter the Rainはきっと僕らに最高の景色を届けてくれることだろう。

■セットリスト
1. セカイシックに少年少女
2. アイスクリームコンプレックス
3. 負け犬ドライブ
4. １０数年前の僕たちへ
5. 夏空と走馬灯
6. わすれられんぼ
7. ナイトクローラー
8. 恋の始まる方程式
9. モア
10. アイスリープウェル
11. 四季折々に揺蕩いて
12. 1・2・3
13. ネバーエンディングリバーシ
14. 脱法ロック
15. ロキ
16. 折り紙と百景
17. 夕刻、夢ト見紛ウ
18. 桜花ニ月夜ト袖シグレ

アンコール
19. 世界を変えるひとつのノウハウ
20. 絶対よい子のエトセトラ
21. テレストリアル
22. 彗星列車のベルが鳴る