日向坂46、シングル『One choice』が圧倒的差で首位に　従来の作品とは一線を画した表題曲

　一方で、気になったのがTYPE-A収録の一期生曲「愛はこっちのものだ」である。ライブで抜群の力を発揮する楽曲「キツネ」（2ndシングル『ドレミソラシド』収録）の作曲者でもある原田雄一が提供したこの曲は、英語を多用したリズミカルな歌詞とディスコ調のサウンドが融合したご機嫌なダンスナンバー。同グループの人気曲「誰よりも高く跳べ！」に匹敵するキラーチューンとして今後のライブで重宝されそうな予感がある。メンバーたちの歌い方も良い。挑発するようなトーンを保った歌唱スタイルは大人なムードを曲に与えており、夜のクラブが舞台の歌詞も相まって、彼女たちの新鮮な魅力を引き出している。

　そのほか、これまでも多くの日向坂46作品を手掛けてきた野村陽一郎が提供した「恋は逃げ足が早い」（全TYPE収録）、小気味良いアコースティックギターのタッチと媚びない歌詞の組み合わせがクールな「You're in my way」、好き嫌いを肯定する歌詞とユニークなタイトルが面白い三期生曲「パクチー ピーマン グリーンピース」（TYPE-C収録）、忘れていた恋の痛みを思い出す四期生曲「シーラカンス」（TYPE-D収録）、力強いスタジアムロック調から爽快なポップソングへと展開する「友よ 一番星だ」（通常盤収録）と多種多様な楽曲が用意されている。

　従来のスタイルとは異なる新しい一面を見せた表題曲をはじめ、バラエティ豊かな楽曲を揃えたことで、グループの多彩な魅力を引き出したリリースだ。