FIFTY FIFTY、バージョン違いの「Cupid」がバイラル好調 表情豊かなボーカルで歌い上げる“レトロな魅力”溢れる1曲

 「Cupid - Twin Ver.」と「Cupid」の違いは、前者が全編英詞、後者が韓国語と英語が混在した歌詞であること。さらにトラックのミックスバランスが若干違うのだが、その差異が一聴ではほとんど感じられない。韓国語と英語の発音の類似点をしっかり活かしているのだ。これまでヒップホップ色の強い曲では、前述した類似点を活かした曲も多くあったが、メロディも含めてそこを活かしたという意味では、シーンを前進させる革新的な1曲と言えるのではなかろうか。

FIFTY FIFTY (피프티피프티) - 'Cupid' (TwinVer.) Official Lyric Video

 Spotifyでは「Cupid - Twin Ver.」が9500万回再生、「Cupid」が4700万回再生を突破しそうな勢い(4月18日現在)。デイリーバイラルチャートにランクインしたのは、真似しやすい可愛いダンスで、TikTokなどの「#踊ってみた」から火がついた経緯もあると思うが、ワールドトレンドのひとつとして“レトロ感”が浸透してきた証拠でもあると思う。2023年の音楽シーンにおいて、そうしたレトロ感をどのように解釈してアップデートさせるかが、注目すべきポイントのひとつになりそうだ。

※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2023-04-12

連載「lit!」第43回:Billlie、BamBam、KARD、キム・スヨン……新生活にぴったりな背中を押すK-POP

すっかり春ですね。やはりこの季節は新緑、新生活、新入生といった風に「新」が付く言葉がよく似合います。というわけで、今回の「lit…

日本デビューで話題沸騰中のLE SSERAFIM、新世代K-POPを牽引する理由 世界的反響や楽曲&パフォーマンスから考える

2023年1月25日に日本デビューを果たした韓国のガールグループ LE SSERAFIM。メンバーのKIM CHAEWON、SA…

関連記事