『UniteUp!』発 LEGIT、高い実力を誇る3人による“ホンモノ”の音楽　『FIRE EP』に感じたグループとしての強さ

　そんな3人がユニットを結成したのだから、注目が集まるのも道理と言える。リリースを心待ちにしていたファンも多いことだろう。今回の『FIRE EP』には、グループによる4曲と高尾大毅のソロ1曲を加えた計5曲が収録された。

　早くから配信されていた「Twenty Four」は、LEGITの音楽性を強く表す一曲だと言えるだろう。ハモリ、ユニゾン、ラップの掛け合い……どれを取っても3人の声の相性が良いのがわかる。また、楽曲のビートがLEGITの持つ軽やかさとマッチし、高いレベルが要求されることもさらっとこなしているように見せる、プロフェッショナルな姿勢もある。

　タイトル曲となっている「FIRE」は、K-POPライクな音色を織り交ぜながら、彼らの持つざらりとした感触やストリート感を味わえる一曲だ。3人のソロ曲を聴いてきたファンであれば、既知の才能や個性を感じながら、3人だからこそ生み出せるグルーヴを感じることができるはずだ。

　貪欲な向上心を歌い上げた「ON MY WAY」は激しさや強さ、鋭いサウンド、声の個性、どれを取ってもライブ映えする楽曲だと一聴しただけでわかる。実際TVアニメ第3話では、完璧なライブパフォーマンスシーンが描かれ、LEGITがハイレベルなダンス＆ボーカルグループであることがこの曲で示された。

　二度とない今を全力で生きるLEGITとしての矜持を表した「THE DAY」からは、アイドルらしい煌めきやLEGITの新しい表情も読み取ることができる。スタイリッシュなサウンドの中に、彼らの情熱や固い決意を感じさせる感動的な一曲である。

　いずれも3人だから生み出せる音楽であり、アイドルらしさもありながらその枠にとどまらず、個性的なアーティストとしての表情を惜しみなく発揮している。

　そして高尾大毅の「call」は、今作に収録された唯一のソロ曲。地続きでありながら、ユニットとソロ曲の温度感や表現方法の違いを一段深いところで味わうことができる。

　ソロ曲で示してきた繊細さやジャンルのカラーは保ちつつ、お互いの魅力を引き出し合う相性の良さ、グループとしての強さを閉じ込めたようなEPとなった。稀有な才能を結集させたこのユニットがどこまで上昇していくのか、今後どのような表現を見つけていくのか。“ホンモノ”を掲げるLEGITの今を感じられる、まさしく“ホンモノ”の音楽が詰まった一枚である。

■リリース情報
LEGIT『FIRE EP』
発売日：2023年4月5日（水）
初回生産限定盤
形態：CD+DVD（2枚組）
価格：2,200円（税込）

【仕様】CDサイズデジパック仕様
通常盤
形態：CD（1枚）
価格：1,650円（税込）

＜収録曲＞
01.FIRE ／ LEGIT
02.ON MY WAY ／ LEGIT
03.THE DAY ／ LEGIT
04.Twenty Four ／ LEGIT 
05.call ／ 高尾大毅

＜初回生産限定盤特典DVD＞
・Twenty Four (Music Video)
・call (Music Video)
・TVアニメ「UniteUp!」ノンクレジットエンディング映像

■関連リンク
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