2023.02.04 18:00

ゴホウビ、挫折を経験した4人だからこそ鳴らせる音楽　関わる全員を幸せにするためのメジャーデビューとこれから

文・取材＝蜂須賀ちなみ、写真＝三橋優美子

ゴホウビの音楽が好きな人は絶対にたくさんいる

ーーそしてメジャー2ndシングル「kissしよ」が2月8日にリリースされます。

むんちゃ：「次は何の曲をリリースしようか？」とデモの中から選ぶタイミングがあったんですけど、私、絶対にこの曲がいいと思って。キャッチーで耳に残るし、今までのゴホウビにはなかった感じだから、絶対にやりたいなと思ってめっちゃ推していたら、リリースできることになったので、やったー！　と思いました。

スージー：特にサビは、子どもでもすぐに覚えられちゃうくらい、ものすごくキャッチーなメロディだと思っていて。チョコレートのCMとかに使ってほしいよね。

むんちゃ：そうね。流行ってほしい！

スージー：サウンド的には私の大好きなThe MonkeesとかThe Beatles辺りをイメージしました。

ーー歌詞はスージーさん、codyさん、405さんの共作。どのように形にしていきましたか？

スージー：大元は私が書いているんですけど、今回は男性目線の曲ということで、405から「もっとこうしたい」という意見をもらったり、codyに話を聞いて今までの経験を引き出すという取材のようなことをしたりしながら、何回か書き直して。

cody：何なら歌入れ中にも書き直したりしていました、僕が歌った時のニュアンスを聴いて「こうした方が伝わるんじゃないか」という感じで。

ーーケンカをしても相手のせいにせず、言葉を変えながら「僕が情けないのがいけないんです」と謝り続けている感じがかわいらしい歌詞ですね。

スージー：そうなんですよ。ケンカをしたらこの曲を彼女に送ってほしいくらい（笑）。大ゲンカ中でも「なんだ、そういうことか！　かわいいな」って言えるような曲になったと思っているので、この曲を仲直りのきっかけにしてほしいです。

ーー今後の活動についても聞かせてください。まず、5月11日にワンマンライブ『Home Sweet Home!! Vol.1』が渋谷WWWで開催されます。

cody：「Home Sweet Home!!」というタイトルの通り、みんながホッと一息つける、「ただいま」「おかえり」と言い合えるようなイベントを作っていきたいなと思っています。

スージー：今回はWWWだけど、ワンマンライブの会場がどんなに大きくなっていったとしても、心の距離は変わらないような、近くに感じられるような歌やライブを届けていきたいんですよね。ファンの方々に「応援していてよかったな」と思ってもらえるようなステップアップをしていきたいです。

ーーそれ以降の活動についてはいかがでしょう。実現させたいと思っていることはありますか？

cody：全国ツアーをまだやったことがないのでやりたいですね。あと、結成当初から僕らはずっと『紅白（NHK紅白歌合戦）に出たい』と言い続けています。僕とスージーとむんちゃは中国地方出身なんですけど、田舎のじいちゃんばあちゃんでも知っているようなバンドになりたいなと。

スージー：毎年年末になると言われるんですよ。「『紅白』いつ出るの？」って。

cody：ね（笑）。

むんちゃ：『紅白』は絶対に出たいです。最近、ゴホウビを聴いてくれている人が増えたことを実感していて。「好きな服」をリリースした時もたくさんの人がTwitterで呟いてくれていて嬉しかったんですけど、私からしたら「でしょ？」という感覚なんですよ。自分で言うのもアレだけど（笑）。ゴホウビの音楽が好きな人は絶対にたくさんいると思うし、広まりさえすればみんな絶対に好きになると思う。そこに関しては自信がありますね。