Little Glee Monster、6人体制初の単独ライブで見せた明るい未来 ガオラーからのメッセージに涙も

 ご機嫌なソウル/R&Bクラシックが流れる中、会場は定刻どおりに暗転。バンドメンバーの演奏にあわせて、ピンク色の衣装を着たリトグリメンバーがひとり、またひとりとステージに登場すると、客席のガオラー(=リトグリファンの総称)は手にしたコーレスバルーンを振って喜びをあらわにする。そして、6人全員がステージに揃うと、そのまま新生リトグリの“はじまりの曲”「Join Us!」から元気よくライブはスタートした。冒頭から迫力あるハーモニーを響かせる彼女たちは、すでにこのメンバーで何度かステージを経験してきたこともあってか、新メンバーの3人は大舞台に臆することなく、むしろこのホーム感を心の底から楽しんでいるように映る。一方、オリジナルメンバーの3人もこの瞬間が待ちきれなかったと言わんばかりの笑みを浮かべ、軽やかなダンスを交えながらステージを進めていった。

 この日は全12曲で1時間強という、通常のワンマンライブと比べて短い尺だが、新生リトグリの“今”を効果的に見せるに十分な内容/ボリュームだった。5人時代の代表曲や3人のみで頑張り通した時期の楽曲など、どれも耳馴染みの強い楽曲ばかりだったが、新メンバーが3人増えたことによりコーラスワークの厚みや巧みさ、色彩の豊かさに驚かされる瞬間が多々あった。正直開演前は新曲を聴くような気持ちで既存曲に触れることになろうとは、そしてここまでの驚きが何度も訪れるとは想像できなかった。いや、想像はある程度していたのだが、その想像をはるかに超える新鮮さに満ち溢れていたと言うべきだろうか。特に昨年の3人編成でのパフォーマンスに慣れていたことも大きく、これは予想以上の収穫だった。今後は新曲を含め、さらにいろいろな楽曲をこの6人で表現していくことになると思うと、すべての楽曲に対してフレッシュな気分で向き合えるのではないだろうか。そう思うだけで、この先の未来に期待感が高まっていく。

 序盤のMCでは、客席のガオラーが「リトグリを守ってくれてありがとう。一緒に新しい世界を見に行こう。ガオラーはリトグリを愛し続けるからね」のメッセージボードを掲げるサプライズもあり、新メンバーの結海は早くも涙腺が緩む場面もあった。その後は3人から改めて会場のガオラーに向けて挨拶をしていく。

「今日は来てくれて本当にありがとうございます。初ツアーということで、昨日の夜からすごくすごく緊張していたんですけど、ちゃんと寝れました(笑)。こうしてガオラーの皆様の前に立ってみると、安心感のある大切な存在だなと改めて気づかされました。リトグリになって、こんなにも早くツアーができることがとてもうれしいですし、まだ(リトグリのメンバーに)なって約2カ月ぐらいなんですけど、最初はガオラーの皆さんが自分を受け入れてくれるんだろうか、どう思っているのかとか不安な気持ちがたくさんあったんですけど、今日こうしてたくさん応援してくれるガオラーの皆様に会えてすごく元気が出ました。今日は楽しんでいきましょう!」(ミカ)

「まずはここにいる全員と今日会えて、本当にうれしいです。オーディション期間中からメンバーに選ばれてこの場所に立つまで、自分の中でできるようになったこともたくさんあるんですけど、リトグリとしてやっていく中で難しいな、できるかなと不安になることもあって。でも、皆様の前にこうして立つごとに、自分の中で成長が少しずつ見えるようになってきて、リトグリになれてよかったなという気持ちになれています。まだまだ成長途中ですが、ここにいる皆さんの前で、今までの練習の成果を目一杯届けたいと思うので、皆さん今日は一緒に楽しんでください!」(結海)

「まず、リトグリとしてこのステージに立てていること、それには皆さんの協力、応援があったからこそだと実感して、本当に心から感謝の気持ちが溢れています。新メンバーが入ってから、この3人にすごくフォーカスを当てていただくことがたくさんあって、でも今(ガオラーからの)メッセージを見て、いろんな大変なことがあっても頑張ってきた3人(かれん、MAYU、アサヒ)がいたから、私たちが今リトグリとしてこのステージに立てているんだということも強く思いました。まだまだ100点ではない舞台かもしれないですけど、この瞬間の私たちを全力で届けるので、皆さんにも全力で楽しんで帰っていただけたらなと思います」(miyou)

 そんな頼もしい3人の言葉に、先輩のMAYUは「リハーサルと全然違うこと言うから、お姉さんたちも(涙腺が)危なかった(笑)」とおどけてみせるも、「この新体制になってまだ2カ月ほどなんですけど、少しでも早くガオラーの皆さんに会いたいと思っていました。まだいつもどおりの、たっぷりとしたライブという形ではないですが、皆さんとこの時間を濃いものにできるようにしたいですし、私たち6人と皆さんにとって今年一発目の楽しかった思い出にできたらいいなと思っています」と堂々と宣言してみせた。

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