澤口優聖が語る、鮮やかな情緒を表現する“演歌ならではの魅力” 「17LIVE」を通して全国に歌を届ける意義とは?

澤口優聖、演歌ならではの魅力

 スマホ一つで誰でも世界に発信できる今の時代。いつも世界のどこかで誰かがライブ配信に励んでいる。そんな中で、2歳の頃から演歌を習い始めたという現在20歳の演歌男子・澤口優聖に注目したい。

 演歌歴18年の澤口は、これまで『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)に9回出演を果たすなど、その歌唱力は折り紙つき。一方で、個人が自由にライブ配信を行えるプラットフォーム「17LIVE」では、男性ライバー史上初めて18歳でレベル100に到達するなど、イチナナライバーとしても活躍を見せている。

 歌もライブ配信も「どんな人にも分け隔てなく届けたい」という澤口。そんな澤口にその独特の生い立ちを始め、憧れの存在だという歌手の山内惠介についてや、ライバーとして心がけていること、そして演歌への熱い思いを語ってもらった。(荻原梓)

「演歌に必要な“トーク力”がライブ配信にも生きている」

ーー澤口さんは2歳で演歌を習い始めたそうですが、どういう経緯だったんでしょうか?

澤口優聖(以下、澤口):母方の祖父が作曲家の遠藤実さんの門下生で、僕が生まれる10年以上前からカラオケ教室みたいなボイストレーニングのスクールを開いていたんです。それで、唯一家族の中で男だった僕を絶対に歌手にしたいと思ってたらしくて。2歳なんてまだ言葉も喋れないし、やっと立てたくらいだと思うんですけど、その時から祖父に演歌を教わってましたね。7つ上の姉も教えられてたんですけど、姉はどちらかと言えばダンスがメインになっていって。祖父は『NHKのど自慢』に出演したことが結婚する出会いのきっかけになったそうなので、そういう芸能系の家庭で育ちました。

ーー物心ついた頃にはすでに演歌を歌っていたわけですね。そうすると学校の友達と話が合わなかったりしませんでしたか?

澤口:一切合わなかったですね。「何それ?」みたいなことが多かったです。でもその代わりに、小学校の頃とかは50〜60歳の教師の方とめちゃくちゃ話が合ったんですよ。演歌が歌えるということで気に入られていましたね。

ーー演歌と距離を置きたくなることはありませんでしたか?

澤口:あまり表向きには言ってなかったですが、正直なところありました。友達と遊べなかったことが一番辛くて。北海道出身なんですけど、冬に学校の帰り道とかで積もった雪で遊ぶのが大好きで。友達と雪山を作ったり雪合戦とかするのが好きだったんですけど、遊んでるといつもおじいちゃんが車で迎えに来るんですよ。「行くぞ」って。それで僕は「行きたくない!」って叫んでましたね。今では良い思い出です(笑)。

ーー演歌一本でやっていこうと決めたのはいつ頃ですか?

澤口:バスケットボールの選手になりたくてバスケも習ってたことがあるんですけど、小学校4年生くらいの時に「バスケを頑張るのか、演歌歌手を目指すのか、どちらか一つを選びなさい」っておじいちゃんに言われたんです。そこで演歌を選んだ時ですね。あの時に僕が演歌と言えなかったら今の自分はなかったと思いますし、あの時自分が言った言葉や、おじいちゃんと約束したことが、今でも自分が頑張り続ける理由になってます。

ーー憧れの歌手はいますか?

澤口:演歌歌手になると決めた時からイベントや大会に出るようになって、中学2年生で初めて『NHKのど自慢』に出演したんです。その時にゲストにいたのが山内惠介さんでした。『のど自慢』ってゲストにも歌唱時間があるんですけど、そこで山内さんの生歌を聴いた時に「これだ!」と思ったんです。見た目もすらっとしていて、年齢関係なく人を魅了できる。その時からずっと山内さんが憧れですね。僕、今まで『THEカラオケ★バトル』で山内さんの曲を3曲くらい歌ってるんですけど、それを観てくれた山内さん本人がブログに僕の名前を書いてくれたりしてて。今でも山内さんのコンサートに行くと「優聖くん大きくなったね」と覚えてくださってるんです。本当に尊敬してます。

ーー澤口さんから見た山内さんの凄さってどんなところでしょうか?

澤口:コンサートに行くと分かるんですけど、来てくれてるお客さん一人ひとりの心の奥深くまで届く歌を歌うんですよ。あと、当時15〜16歳の僕が腹を抱えて笑うくらいめちゃくちゃ話が上手くて。

ーー話?

澤口:演歌歌手の世界って、話が上手くないといけないっていう暗黙のルールみたいなものがあって。来てくれる人がお年寄りの方が多いので、歌が上手くても話がつまらないと飽きられちゃうんですよね。

ーーなるほど、トーク力ですか。

澤口:そうです。山内さんを見て、僕もトークを鍛えなきゃいけないなと思って。それまでは人と話すのを避けるようにして生きてきたんですけど、演歌歌手になるには絶対に必要な要素だと思って。それから北海道のあらゆる人に「ラジオに出たい」と言って、ノーギャラでもラジオに出てました。そしたらトーク力が飛躍して、歌ではなくトークの方で呼ばれるようになったんです(笑)。それが今のライブ配信にも生きてると思いますね。

「『17LIVE』はどんな状況でも歌手として活躍できる場」

ーーまさにそのライブ配信が澤口さんを語る上で外せないもう一つのポイントだと思うんですけど、「17LIVE」を始めたきっかけは何だったんですか?

澤口:北海道で僕を音楽イベントに呼んでくれてた方に「やってみない?」って言われたのがきっかけです。でも僕、最初は半年間くらい渋ってたんですよ。ライブ配信に順応できるか心配で。そんな時にコロナ禍になったんです。当時ありがたいことに年間で100ステージくらいいただいてたんですけど、全部ダメになっちゃって。それでやってみようかなと。

ーー男性ライバー史上初めて18歳でレベル100に到達したそうですが、澤口さんがライブ配信で心がけていることは何ですか?

澤口:「17LIVE」にはユーザーそれぞれにレベルがあるんですけど、多くの人がユーザーをレベルで判断しがちだと思うんです。でも僕はそんなの関係なくて、僕の歌を聴きたいと思ってくれたことが大事だと思ってるんです。この大きな地球の中で僕と巡り会えたことが奇跡で、僕に興味を持ってくれて、僕の歌を聴きたいと思ってくれたら、誰に求められても歌わない理由がない。

ーー人を数字で判断しないと。

澤口:はい、絶対しないですね。だからどんな人にも分け隔てなく接するようにしてます。それは歌手活動も同じですね。

ーーそんな「17LIVE」は、澤口さんにとってどんな場所になってますか?

澤口:コロナ期間で歌う場が減った中でも、「17LIVE」さえあれば全国どこにいる方にも僕の歌を簡単に届けられるようになりました。だから今でも僕がこうして歌い続けていられるのは、「17LIVE」のおかげだと思ってて。ほとんど生活の一部みたいになってます。

ーー歌手としていられる場所だと。

澤口:そうですね。どんな状況でも自分が歌手として活躍できる場になってます。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる