音楽系の動画は言わずもがなのクオリティだ。何度も繰り返し観たくなってしまうような作り込まれたMVはもちろん、振り付けの全体像を捉えることができるダンスプラクティス動画、メンバー一人ひとりの歌唱時の表情にフォーカスしたスタジオレコーディングやリップシンク動画、ライブ映像など様々な切り口が揃えられている。なかでもスタジオレコーディングを用いたリップシンク映像は、9人というグループの歌唱の魅力を伝える上では大変有効なコンテンツだ。パート割が明確に判断でき、映像を楽しむ間にそれぞれの歌声の聴き分けができるようになってくる。ダンスだけではないSnow Manの魅力を浸透させていく上では欠かせないコンテンツの一つだったのではないだろうか。一方で、本来持ち合わせていたダンスの魅力も、ダンスプラクティスを始めとしたダンスメインのビデオを通して丁寧に届けられてきた。近年では、YouTubeショートの機能を使ってメンバーソロの振り付け動画をアップするなど、より親しみやすいダンスの魅力を届けることにも注力している。

　最近ではTikTokやInstagramなど続々と公式アカウントを開設しており、それぞれのプラットフォームごとに異なる楽しみを提供しているSnow Man。グループの魅力を広める幅広い活動やコンテンツの数々が相乗効果を生み、グループ人気をさらに上のステップへと押し上げていくことになるだろう。YouTube登録者数の次の区切りとなる300万に到達した暁には、また違った景色が広がりそうだ。