ØMI、大詰め迎えた『iCON Z』ガールズグループ部門候補生の成長を振り返る プロデューサーとして向き合った審査の難しさも
「誤った接し方で、才能が伸びなくなってしまうと思うと正直怖い」
ーーそのコンセプトは、候補生たちが取り組んでいる楽曲からも伝わってきました。課題曲についても改めて教えていただけますか?
ØMI:これまでのMissionで取り組んできた楽曲は、ALYSAさんが作曲し、Ruuさんが振付したダンスチューン「CHILI CHOCOLATE」と「ONE BITE」。Final Missionでは、ALYSAさんが作曲し、Emyliが作詞したバラード「Lonely」と、僕とZEROくんが手掛けたダンストラック「KISS & CRY」が課題曲に加わりました。
最初に提供した「CHILI CHOCOLATE」は、まずはティーンである彼女たちの今の実力を知りたくて、スウィートな側面が濃い楽曲にしましたね。ただ、それだけ表現できればいいわけではないというのが、その後の「ONE BITE」のようにクールな側面を濃く持つ楽曲の意味で。「CHILI CHOCOLATE」のような可愛らしい楽曲をキュートに、時折カッコよく歌えるだけじゃなくて、「ONE BITE」のようなガッツリとクールな曲をまるで違う表情で歌えるアーティストになってほしいし、ビジュアルも180度変わるくらいの表現を発揮してもらいたい。そして候補生たち自身にもオーディションを通して、そういうコンセプトを体現するグループの一員なんだというビジョンを持ってもらえるように……というプロデューサー陣の想いがこれらの課題曲には込められています。
ーーEmyliさんが「Lonely」の歌詞に綴ったメッセージも涙を誘いましたが、ダンストラックの「KISS & CRY」に「CHILI CHOCOLATE」と「ONE BITE」のフレーズが取り入れられていたことも、発案者のØMIさんやRuuさん、ZEROさんといったプロデューサー陣から候補生たちへの愛を感じました。審査する側/される側という厳しい面もありつつ、先生と生徒のような関係性が築けているのは素敵ですよね。
ØMI:候補生の中には僕よりも年下のお父さんがいる子もいるので、先生とかお父さんとか、そういう目線で見ている部分はありますね(笑)。それに僕とは全く違うZ世代の子たちだからこそ、彼女たちに合った成長の仕方や音楽の捉え方があると思うし、一方で世代に関わらず、その子に合った話しかけ方や物事の伝え方もあると思うので。この子には言いたいことをハッキリ伝えてあげたほうがいいなとか、この子は僕が言っていることのニュアンスをすぐに理解できる子だなとか、候補生一人ひとりの人間性をしっかりと見極めながら接していくことが大事だなと思っています。
ーー審査する立場のプロデューサー陣も、ある意味試されているんですね。
ØMI:僕が誤った接し方をしたことで、伸びるはずの才能が伸びなくなってしまうかもしれないと思うと、正直怖いです。候補生のみんなにも変に萎縮してほしくないですからね。自由と厳しさのバランスを取ること、教育や育成の難しさというのは、プロデューサーという立場ならではの課題だなと感じています。
「オーディションの段階で、いつでもステージに立てる状態にしておく」
ーーご自身がオーディション時やデビュー当時に先輩方から学んだことで、今のオーディションに活きていると感じるものはありますか?
ØMI:デビューしたばかりの頃、僕もよくEXILE HIROさんから「礼儀や人間性を大事にしなさい」と言われていて、「なんでそんなことを気にしなきゃいけないんだろう?」と思っていた時が正直あったんですよね。でも、今プロデューサーの立場になってみて、やっぱりアーティストにとって人間性は大事だなと再認識しましたし、彼女たちにも素直に愛される、応援したくなるアーティストになってほしいなと思っています。かといって人柄を大事にするあまり甘やかしてしまうと、後で苦労するのは彼女たちだから、厳しくするべきところは厳しく。僕自身、デビューしてからスキルや実力が自分に伴っていなくて、でもグループとしてやらなきゃいけないことがどんどん先行していく、地獄のような日々を味わったので……(笑)。オーディションの段階でアーティストとしてのスキルを高めて、いつでもステージに立てる状態にしておかないといけないと思うし、みんなには「何でも吸収できる今の時期にいろんな音楽を聴きなさい」「いろんなMVやライブを観なさい」とよく言っています。
ーー『ØMI LIVE TOUR 2022 "ANSWER..."』の公演に候補生のみなさんを招待したのも、そこで何かを学び取ってほしいという想いがあったからですか?
ØMI:僕はいつも彼女たちに「自分がこのステージに立つとしたらどう表現するかをイメージしてほしい」と伝えているんですよ。僕のステージングを真似してほしいということではなくて、あれだけ多くのお客さんを前にしてステージに立った時に、自分だったらどうするかをイメージすることが大事だと。そういう想いから、5月に日本武道館で行われた『iCON Z』男性部門のファイナルも観に行かせていて、自分だったらファイナルのステージでどう表現するかという目線で観るように伝えました。そのビジョンが実際のステージでどう花開くのか、僕もすごく楽しみにしています。
ーーでは最後に、『~夢のオーディションバラエティー~ Dreamer Z』をご覧になっている方、『iCON Z 2022 ~Dreams For Children~』ガールズグループ部門を応援している方へメッセージをお願いします。
ØMI:いよいよ、ファイナリスト10名によるFinal Missionの放送が始まりました。番組やYouTubeなどをご覧いただいている方々にとって、ずっと応援してきてよかったと思える結果をお伝えできたらいいなと思います。日本にもたくさんのガールズグループが存在していますが、また新たな魅力を持ったガールズグループが誕生すると思うので、その奇跡の瞬間をみなさんに見届けていただけたら嬉しいです。引き続き、応援よろしくお願いします。
■番組概要
『~夢のオーディションバラエティー~ Dreamer Z』
毎週日曜よる9時から放送中
(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送)
<配信>
・TVer テレ東系リアルタイム配信:https://tver.jp/live/tx
・Paravi:https://www.paravi.jp
・広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京 HP、TVer、GYAO!)
※最新放送回の見逃し配信は各話放送終了直後から配信開始
【出演】
MC:木梨憲武、池谷実悠(テレビ東京アナウンサー)
【プロデューサー】
伊藤隆行、星俊一、三宅優樹
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/dreamer_z/
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