ONE N’ ONLY、追加公演で体現したグループの覚悟と自信 迫力あるパフォーマンスで観客を圧倒した熱いステージング

 実力派ダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLYが、2022年6月25日・26日の2日間、東京・世田谷の昭和女子大学人見記念講堂で『ONE N' LIVE 2022 ~YOUNG BLOOD~ “Special Edition”』を開催した。このライブは直前に行われたZeppツアーの追加公演となるが、同ツアーとは異なるステージのセットが組まれ、しかも初披露の曲もあるという。25日の公演では、メンバー全員の並々ならぬ意気込みを感じさせるパフォーマンスで観客を圧倒。グループならではの魅力を発散しながら、最高のステージを届けてくれた。

 ドラマチックなBGMが響くと、ステージに置かれた6枚のLEDパネルが光り出す。そして画面に突如現れたTETTA、REI、EIKU、HAYATO、KENSHIN、NAOYAのシルエット。黒のスーツ姿で登場した彼らは、今年2月にリリースした1st EP『YOUNG BLOOD』に収められたきらびやかなダンスポップ「FOCUS」とディスコファンク調の「What’s Your Favorite?」を立て続けに歌い踊り、オーディエンスを刺激する。

 間髪を入れずに披露した「Breathe」「Category」「Dark Knight」といったおなじみのナンバーも、心なしかレコーディングバージョンよりもテンションが高く、しかも熱い。「Breathe」では、〈潜めていた想いがすぐにでもハジけそう〉という歌詞に合わせるかのように感情の入った動きを見せ、近未来的な効果音や照明、映像に続いて始まった「Category」は、6枚のフェンスを使った個性的なダンスとともに力強いメッセージを伝える。「Dark Knight」も、リリース当時よりも凄みのあるボーカルとラップが印象に残った。

 引き続きフェンスを駆使した華やかなパフォーマンスが繰り広げられていく。フロアを揺らすかのごとく激しいリズムを挿入した「SMASH」、心ない言葉や態度に“NO”を突き付ける歌詞が強烈な「Shut Up! BREAKER」。爽やかなアレンジで恋の悲しみを際立たせる「Don't worry」、恋におちる瞬間をクールなサウンドに乗せて歌う「Black Hole」など、カラーの異なる楽曲を6枚のフェンスと6人の振り付けでしっかりと表現しきったメンバーの力量は相当なものである。

 ここまで休むことなく30分が経過したが、ようやくMCタイムに。REI、NAOYA、HAYATOによるトークは比較的コンパクトだ。おそらくトークよりも自分たちのパフォーマンスをたっぷり見せたいのだろう。それほどまでに、今回の単独公演の仕上がりには自信があるに違いない。

 アンビエントなSEに導かれるように始まった後半戦は、エキゾチックなムードの「L.O.C.A」と、REI、TETTA、EIKUの繊細な表現力が堪能できるバラード「Only One For Me」で一旦客席をクールダウン。次の「STARLIGHT ~未来ノトビラ~」はファンとの幸せな時間を共有するために作られたのであろう、ポジティブなオーラを放つサウンドと歌詞のおかげで会場に一体感が生まれたようだった。

 「人見記念講堂、盛り上がってますかー!」。KENSHINの元気な掛け声を合図にスタートした、ハードなギターサウンドで攻める「Be Mine」、そして6月17日にリリースされたばかりのソウルフルな新曲「LUCKY」で、ホール内は興奮のるつぼに。さらに観客を盛り上げたのは、彼らのライブで必要不可欠な「HOLIDAY」である。LEDパネルにメンバーが入り込む演出や、アメリカ、ブラジル、宇宙とあちこちを旅する映像でおおいに楽しませてくれたうえに、曲の終盤で必ず行うコール&レスポンスもばっちり。ONE N’ ONLYはエンターテイナーとしての才能があることがよくわかる。

 TETTA、EIKU、KENSHINのトークをはさみ、コンサートはついにエンディングへ。彼らの記念すべきデビュー曲「I’M SWAG」では確かな成長の跡を感じ、公演のタイトルの一部にもなっている「YOUNG BLOOD」での堂々としたパフォーマンスを通じて、グループの輝かしい未来を確信した人も多かったはずだ。

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