SOMETIME'S、YAJICO GIRL迎えた『2man Live Series “League”』 音楽性も世代も異なる2組のリンク

 シティポップからの影響を感じる「シンデレラストーリー」を終えると、このライブに向けてリリースされた新曲「Somebody」へ。SOTAはこの曲について「かわいいイメージがある」と話していたが、彼らのライブはパッショナブルで、どこか人懐っこい。そうしたキャラクターを上手く体現した曲でもあるのだろう。リリースから間もない楽曲だが、会場の熱気も上々。「Somebody」は今後もライブにおける人気曲になっていくのではないだろうか。

 「KAGERO」を終えたところでメンバー紹介。一人ひとり名前を告げる姿からは、以前「サポートメンバーが大好き」と話していたことを思い出す。「自信があるんです。今のSOMETIME’Sチームがヤバくて、絶対売れます。みんなでビッグになろうぜ」という言葉からも、彼らの充実ぶりが窺えるはずだ。柔らかい陽が差すようなブラスが心地よい「Morning」、うねるようなベースとリズミカルな譜割で身体が動く「Take a chance on yourself」と、最後までボルテージが上がっていくようなライブである。

 アンコールで再びステージに立つと、SOTAがレギュラーラジオ番組で公約していたダイエットの成果を報告。「夏にはバキバキになって上裸で革ジャンになっているかもしれない」とのことである。「You and I」を歌った終演後には、YAJICO GIRLのメンバーも呼び込み記念撮影。スタイルは異なる2つのバンドだが、両者とも音の真ん中にはソウルやパッションを感じるボーカルがある。「お酒が入らないと仲良くなれない」とも言っていたが、音楽を通し、本人たちも何か通ずるものを感じただろうか。

 さて、TAKKIが口にした「(コロナ禍を)気にしてないわけではない。でも、ライブハウスに来るのが緊張しない世の中になればいいと思います。ライブハウスで音楽を聴くことが、当たり前になるまで絶対やめない」という決意は、きっと今年の彼らのライブに引き継がれていくだろう。

 2回目のゲストはNakamuraEmiに決定。パワフルな声に圧倒される、スリリングな対バンが見れるのではないだろうか。今から期待していたい。

■ライブ情報
『SOMETIME’S Presents 2022 2man Live Series “League” 』
6月17日(金)Shibuya WWWX
w/ Nakamura Emi
OPEN17:45/START18:30
TICKET:前売り4,800円(税込・自由・1ドリンク代別途)

About SOMETIME’S
https://lit.link/sometimes

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