「ポカリスエット」新CM曲がバイラル首位に　imase×PUNPEE×Toby Foxのタッグが切り込んだ新境地

参照：https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

　Spotifyの「バイラルトップ50（日本）」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分（4月28日公開：4月21日～4月27日集計分）のTOP10は以下の通り。

1位：imase with PUNPEE & Toby Fox「Pale Rain」
2位：Louis Vision, BBY NABE, Hinako Miura「Love's Like A Western Song」
3位：INI「CALL 119」
4位：汐れいら「センチメンタル・キス – Acoustic ver.」
5位：femme fatale「だいしきゅーだいしゅき」
6位：INI「We Are」
7位：Harry Styles「As It Was」
8位：きゃない「バニラ」
9位：RYKEYDADDYDIRTY「ALL GODS BLESS ME」
10位：O.A.KLAY, Memento Mori, 武蔵「Cinema」

　今週は1位を獲得したimase with PUNPEE & Toby Fox「Pale Rain」にスポットをあてる。本曲は「ポカリスエット」の新CM「羽はいらない」篇の主題歌で、大塚製薬の公式YouTubeチャンネルでCM映像が公開されている。4月1日の『ミュージックステーション 春のレジェンド曲3時間SP』（テレビ朝日系）内のCM枠で地上波初放送され、一気に注目を集めた中、4月2日にデジタルシングルとしてリリースされた。また、4月25日のデイリーバイラルチャート1位に初登場して以降、4月30日までで全日1位を獲得。パーフェクトな形でウィークリーチャートでも首位を飾った。

　imaseはTikTokに投稿した複数の楽曲がバズをうみ、バイラルチャートでもお馴染みの21歳のシンガーソングライター。PUNPEEは、トラックメーカー・DJ・シンガー・ヒップホップMC・サウンドエンジニアなどの肩書を持つクリエイター。Toby Fox（トビー・フォックス）は、米国の作曲家、ゲームクリエイターで、RPGゲーム『Undertale』や『DELTARUNE』の開発者でもある。

　さて、ここで「ポカリスエット」のCMの歴史について、触れてみたい。1980年に販売がスタートした同商品のCMが注目されたのは、1986年以降に新人女優、新人女性タレントを起用し、「人気女優への登竜門」と呼ばれるようになったのが大きい。森高千里、宮沢りえ、一色紗英、綾瀬はるか、川口春奈、中条あやみなど、同CMをきっかけに、認知度を高めた女優を数多く輩出している。青い空や青い海、サバンナの大草原など、大自然の中で躍動するティーンエイジャーのフレッシュさを映像のメインテーマに据えたCMは、そのまま青春の輝きに直結していた。そのCM曲も溌溂さ、爽快さ、サビのメロディにインパクトがある楽曲が起用された。織田哲郎、ZARD、センチメンタル・バス、B’z、JUDY AND MARY、LOVE PSYCHEDELICO、Mr.Children、ポルノグラフィティ、福山雅治、DREAMS COME TRUEなど、誰もが知るアーティストがCM曲を担当している。また、思い出すCMや楽曲が世代により異なるのも「ポカリスエット」CMの特徴的なところで、誰にでもある青春時代を世代を超えて彩ってきた“ひとつの作品”と言える。