JO1、「YOLO-konde」から見えるセルフプロデュース力 全員で手がけた作詞、各メンバーの特技を生かしたポイントも
そして、メイクの演出は大平祥生がメインで担当。大平といえば美容へのアンテナが高いビューティー担当。そんな彼が演出した同曲のメイクは、ジョーカーやピエロのようなメイクやペイント、チェーンやスパンコールなどの小物をふんだんに取り入れたゴシックな雰囲気のもの。コンセプトがわかりやすい上に、それぞれのメンバーが持つ雰囲気にもピッタリだ。さらに、衣装はJO1のおしゃれ番長、佐藤景瑚がメインで担当している。基本的にはジャケットスタイルで、メンバーの個性に合わせてアレンジされている。例えば低音ラップが曲調に合っており、〈首輪付けてないと危ない問題児〉というエッジが効いたパートを歌っている鶴房汐恩はテーラードではなくライダースジャケット、王子様キャラの白岩瑠姫は燕尾服のような衣装になっている。メイクも衣装も、お互いをよく知るメンバーが手掛けるからこその魅力が引き出されているのだろう。
ちなみに振付はダンスリーダーの川尻蓮がメインで担当。11人ならではのフォーメーション、歌詞を模した振り、曲の勢いに合っている振りなどが詰まっており、より楽曲が映えるようになっている。
デビュー3年目を迎えた今でも、次々と新たな顔を見せてくれているJO1。こうしてセルフプロデュースができることは彼らの成長の証であり、大きな武器にもなっている。しかも曲へのリスペクトも忘れていないところにJO1らしい、礼儀正しさを感じる。そして、YouTubeにアップされている「PROCESS JO1」の中ではメンバーが作曲をしている姿も。近い内に楽曲に関する全て、ひいてはパフォーマンスに関する全てをセルフプロデュースするようになるのではないだろうか。まだまだファンを飽きさせないJO1。彼らがどこまで飛躍しつづけるのか、目が離せない。