BEYOOOOONDS、初の武道館単独公演までの軌跡 他グループにはない個性活かした独自のスタイル

多種多様なBEYOOOOONDS楽曲

 BEYOOOOONDSの特徴としてまず挙げられるのが、“個性的な楽曲たち”だ。前述の「高瀬くるみ・清野桃々姫が在籍する新セクションのグループ」は、結成当初は演劇メインでの活動が予定されていた。その流れもあってか、デビュー曲「眼鏡の男の子」は曲中に寸劇を大幅に組み込んだインパクトあるものとなり、以降“演劇要素”はBEYOOOOONDS楽曲の主要なエレメントとなる。他にも小室哲哉サウンドをオマージュした「ニッポンノD・N・A!」、ダイエットがテーマで曲中に『ビリーズブートキャンプ』のパロディがある「Go Waist」など、どの曲も一筋縄ではいかない癖の強いものばかりだ。

 また、これら楽曲の成立に寄与しているのが“メンバーの個性”だ。小林の特技であるピアノ演奏や、清野のトークボックスを活かした楽曲がある(前者では「アツイ!」、後者では「激辛LOVE」など)。

BEYOOOOONDS『アツイ!』

 近年では、こういった楽曲のトンチキ性を自己言及しつつ、グループの本質論まで昇華させた「こんなハズジャナカッター!」や、ショパンの「英雄ポロネーズ」「ノクターン」のメロディをアイドル楽曲に換骨奪胎した「英雄~笑って!ショパン先輩~」などが一際光っている。

BEYOOOOONDS『英雄~笑って!ショパン先輩~』Promotion Edit

 日本武道館公演は、これら楽曲が次々と披露される華々しいステージになると予想される。また、事前のグッズ物販では“メンバーが持ってるカスタネットと同じカスタネット”なるものが売られており、初披露する新曲ではメンバーと一緒にカスタネットを叩いて楽しめる演出が用意されているようだ。現代アイドルエンタメを独自のスタイルで追求するBEYOOOOONDSの大舞台、否が応でも期待が高まる。

BEYOOOOONDSと一緒にカスタネットの練習ができる動画

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