『evolution』インタビュー

WEBER、自分と向き合ったからこそ成し遂げられた進化 コロナ禍を経た4人の新境地に迫る

4人が選ぶ『evolution』の推し曲

ーー世の中的にも変化が求められている時代で、なんだか焦らされる時もありますよね。アーティストという立場の人が「普通じゃなくなるのが怖い」と言ってくれるとどこか安心する気がします。「今日は筋トレサボっちゃおうかな」って思えたり、気が楽になるというか。

Taka.:それが普通ですよね。僕はJさんみたいにいろいろ活動できるタイプの人から勇気をもらうし、変に選びさえしなければ、自分の気持ちを上げてくれるものはどこにでも普通に落ちているんですよ。「Hello sunshine」では、まさしくそういうことを歌っています。

ーー「Hello sunshine」は、どうやってできた曲なんですか?

Taka.:「Keep It a Buck」と兄弟みたいな曲なんです。「Keep It a Buck」を作った時は、自分たちの思いをバーッと歌詞みたいに書き出して、「これをテーマにお願いします!」って渡して作ってもらおうと思ったんです。でもダンス&ボーカルグループだから、伝える内容が重すぎても逆に伝わらないんじゃないかと思って、最終的には最初に出した要素は1割にして作ってもらったんですね。その残った9割で作ってもらったのが、「Hello sunshine」です。だからテーマは同じだけど、違った角度でこの2曲が生まれました。

Hayato:両方アツい曲だけど、表現方法が違うんです。「Keep It a Buck」は表面的なアツさだけど、「Hello sunshine」には内に秘めた心の強さが込められています。

ーーHayatoさんは「Hello sunshine」を歌う時は、どんな気持ちになりますか?

Hayato:世界がパッと広がるようなサビの入り方なので、歌っていても聴いていてもすごく気持ちいいですね。月曜日の朝とか仕事に行くのがダルいなって思う時に聴いてもらうと、「よし、やるぞ!」っていう気持ちで出勤できるんじゃないかと思います。それくらい気持ちがいい曲です。

ーー『evolution』の中から、Taka.さんは個人的に推したい曲はありますか?

Taka.:「Make a Change」ですね。僕は洋楽が好きで、楽曲を作る際にリファレンスとして洋楽の曲を提出するんですけど、「僕の好きな洋楽のテイストをWEBERとして表現したらどうなるんだろう?」という興味をトラックに込めて作っていただきました。

ーーどういうジャンルが好きなんですか?

Taka.:洋楽のR&Bです。The Chainsmokers「Closer」が大好きで、発表された時にすごく衝撃を受けました。そのエッセンスをWEBERとして表現したらどうなるかという、個人的な思いから提案して作っていただいたのが「Make a Change」ですね。歌詞もアルバムのテーマと統一性があるものになったし、ライブでやったらどうなるのか想像がつかない部分もありますけど、それも含めて楽しみです。「Hello sunshine」の気持ちよさ、「Keep It a Buck」のアツさに対して、ちょっとやりきれない切なさが表れているのも「Make a Change」の良さだなと。

ーーlittle Skeetさんはどの曲を推したいですか?

little Skeet:「Let’s get loud」です。今までダンスサウンドがなかったわけではないけど、ガッツリ盛り上がってダンスしている感じが、初見でも分かりやすい曲だなと思います。あと振り付けを外部の方にお願いしているので、そういった新鮮さも含めて、パフォーマンスしている僕ら自身も楽しいです。このご時世でなければ、ライブで一緒に声を出してもらいたいところもたくさんあります。

Hayato:コロナ禍が終わったら、みんな羽目を外して叫んで欲しいですね。

ーーJさんは?

J:僕は「Higher」ですね。これはダンサーが言うことじゃないけど、踊らなくてもいい曲だなって(笑)。ただリズムに乗っているだけでも成り立ってしまう気持ちよさは、このアルバムの中ではこの曲だけかなと思います。僕はダンサー脳なので、「これはこう踊る」とか「こう音を取る」とか、すぐ考えちゃうんです。でも「Higher」は純粋に曲を楽しめそうですし、歌詞に意味も込めているんですけど、単純に何も考えず聴いて楽しめる曲も必要だろうなと思っていて。

有観客ライブの中で芽生えた“責任感”

ーー「FREAKER」や「GET LIT」も、ライブで盛り上がりそうですね。

Hayato:「FREAKER」はそれこそイカれた感じでレコーディングしました。「GET LIT」はすでにライブでやっているんですけど、これも外部の振付師の方に頼んで、「俺らこんな踊りをするんだ!」というほどカッコいいダンスを付けていただきました。ツアーで初めてパフォーマンスした時は、お客さんのマスクの奥から、きっと声を出したいんだろうなという表情が伝わってきました。

ーー初回限定盤A(Keep盤)のDVDには5月のオンラインライブ『WEBER ONLINE LIVE「うぇばすと Vol.8」』、初回限定盤B(Change盤)のDVDには6月に行われた有観客ライブ『WEBER LIVE TOUR「#WEBER 2021」』が収録されています。

little Skeet:収録曲が一切被っていないので、全然違ったライブになっています。

Hayato:楽曲だけだとボーカル2人の声しか聴こえないから、ダンサー2人の姿は想像していただくしかないのですが、視覚的要素としてDVDが付くことによってWEBERを立体的に楽しめるものになりました。Keep盤はコロナ前の曲が多くて、Change盤は新曲が中心なので、そこでも「変わっていくものと変わらないもの」が表現されています。

ーーオンラインライブを経た上での有観客ライブは、やっぱり嬉しいものでしたよね?

little Skeet:コロナ前の声を出して楽しんでいた情景が目に焼き付いていたので、着席したまま声も出せない状況のお客さんを前にした時は、「ちゃんと楽しめているのかな」って不安とか戸惑いがありましたけど、有観客でやれたことはとにかく嬉しかったですね。

Taka.:みんなの前で歌えたことだけでも嬉しかったです。オンラインはカメラに向かって歌っていたから、目の前に人がいるだけで感覚は全然違ったし、来てくれたことへの感謝がありました。次はみんなの声が聴きたくなってしまって、今まで通りのライブができるようになる日が待ち遠しいです。このアルバムの曲をライブでやるなら、声を出してナンボなので。

J:でも、こういう状況下になっても、僕たちのことを気に掛けてくれたり、応援してくれる人がいるのは、とても有難いなって改めて思いますね。みんな自分のことを気にしなきゃいけない時なのに、そこに対する感謝の気持ちがより大きくなりました。僕らの存在が支えになってくれていたら嬉しいけど、それと同時に、より責任感も芽生えました。まだまだ怖さもある中で、それでも会いに来てくれているわけだから、ライブを観ている瞬間だけは、そのことも忘れて楽しんでもらえるようにといつも考えています。

■リリース情報
WEBER『evolution』
10月27日(水)リリース

・初回限定盤A -Keep-(CD+DVD)¥5,500税込
<CD収録内容>
M1.Brand new day
M2.FREAKER
M3.GET LIT
M4.Hello sunshine
M5.Higher
M6.Let’s get loud
M7.Uno Dos Tres
M8.Make a Change
M9.Keep It a Buck
M10.evolution-Keep-remix
<DVD収録内容>
WEBER ONLINE LIVE『うぇばすと Vol.8』
Live at BLACKBOX³(2021.5.29)
・deception
・Summer Volcano
・ダンスナンバー
・オオカミの涙
・サマキラChu→ン
・Keep It a Buck

・初回限定盤B -Change-(CD+DVD)¥5,500税込
<CD収録内容>
M1.Brand new day
M2.FREAKER
M3.GET LIT
M4.Hello sunshine
M5.Higher
M6.Let’s get loud
M7.Uno Dos Tres
M8.Make a Change
M9.Keep It a Buck
M10.evolution-Change-remix
<DVD収録内容>
WEBER LIVE TOUR『#WEBER 2021』
Live at Veats Shibuya(2021.6.27)
・Wonder land
・Mayday
・Let’s get loud
・GET LIT
・Uno Dos Tres

通常盤(CD)¥3,300税込
<CD収録内容>
M1.Brand new day
M2.FREAKER
M3.GET LIT
M4.Hello sunshine
M5.Higher
M6.Let’s get loud
M7.Uno Dos Tres
M8.Make a Change
M9.Keep It a Buck

WEBER 公式HP

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