『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したINI 後藤威尊 ストイックに磨き上げたダンス力と頼もしいリーダーシップ
真面目な性格だが、時折関西人の血が騒ぐかのようにユーモラスな一面を見せる後藤は、パフォーマンス面ではまた違う顔を見せてくれている。自身でも称している通り、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』内でも彼のストイックさがわかる場面が多々ある。その一つが、ほぼ全てのバトルで休憩時間を削って練習したり、練習後に自主練をしたりする姿だ。限られた配信時間の中でもあれだけの分量があったことから、我々が考える以上の努力をしてきたことは想像に難くないはずだ。
そのストイックさに、自身が培ってきたダンス力が加わることで、リーダーシップにもつながっている。グループバトル時に「今日みたいな練習してたらみんなが後悔する」と話し合いをして以降リーダーシップが顕著に出始めており、自身のチームだけでなく他のチームで悩んでいた尾崎匠海にアドバイスをするという場面もあった。もちろん、自身のチームでもグイグイとリードしており、かなりハードな練習になっていたバトルも少なくない。だが、持ち前の柔和な雰囲気があるため言葉に棘がなく、険悪な雰囲気になることもなかった。これは後藤ならではの強みなのではないだろうか。
こうして確固たる独自の世界観が築き上げられているからだろうか。「アピールポイントは踊っている時の表情とシルエット」ということも相まって、後藤は華があるパフォーマンスを見せてくれている。グループバトル、ポジションバトルではセンターを務め、コンセプト評価ではセンターこそ逃したが西洸人から「総合感がすごかった」、「ダンス的には一番ダントツで上手かった」という評価をもらっていた。曲の世界に入り込んで表現する才能を持ちつつも、圧倒的量の練習をするなど努力ができることが目を引きつけられる彼のパフォーマンスにつながっているのだろう。
キャッチーな外見とギャップある中身、ストイックさとリーダーシップ、そこから生まれる高いパフォーマンス……と、後藤の魅力はひと言では言い表せないほどたくさんある。まさに、知れば知るほど「きゅうり王子の糠」にハマってしまう。そして、彼のストイックさはINIがグローバルに活躍するための燃料になるはずだ。11人それぞれの魅力を上手く活かして、世界に羽ばたく様を見守りたい。
(※1)https://www.vivi.tv/post206504/