稲垣吾郎とロマンあふれる脳内旅行へ グループ時代の思い出話も飛び出した旅トークに触れて
「実はたまたま今日、もうすぐ公開されるデンマークの映画を見たんですけど、すごくおもしろくて、今年いちばんよかったです」と言うから、デンマークも、その映画も気になるところ。また「旅行先と考えたとき、パリは圧倒的な候補として挙がってきます」というパリも外せないようだ。パリは稲垣にとって生まれて初めて高級時計を買った思い出の場所。『パリ市庁舎前のキス』を撮ったロベール・ドアノーに憧れ、同じカメラを手にパリを撮っていたという。
パリといえば『ななにー』でも、2018年に香取慎吾がルーブル美術館で初の個展を開催した際、草なぎ剛と観光した姿が届けられた。今度パリに訪れたときには、強い風と日差しと共に日傘男子姿で悪戦苦闘する稲垣を見つけることができるような気がする。「また」と思える場所には、かつての自分やそこに行ったという人たちがいて、まるで再会することができるような気持ちになるのも旅の良さなのだ。
稲垣はラストにこんな貴重な思い出話も語ってくれた。「SMAPがまだ10代ぐらいのころ、『少年紀』っていう写真集の撮影でアリゾナに行ったんですよ」「そのときもやっぱりキヤノンのフィルムカメラで撮った記憶があって。メンバーの写真も結構残ってますよ」。この話に、稲垣が昨年4月に自身のInstagramで香取の秘蔵写真をアップしたことが思い出される。
彼が大切に残してあるネガには、まだまだプリントされていないキラキラとした光景が眠っていそうだ。「やっぱりカメラも旅とワンセットだよね」「あと音楽も旅のひとつのテーマにならない?」ーーそう、写真も音楽も、その当時に一瞬にしてタイムトリップできるアイテムだ。稲垣の旅トークは、空間はもちろん時間も超えたロマンあふれる時間となった。まだまだ安心して海外旅行ができる日は先かもしれないが、稲垣の教えてくれた映画や本、アート、写真、そして思い出話を振り返り、旅の準備を始めたい。