JO1 、後輩 INIとのやりとりで見えた“先輩としての風格”  練習生の悩みに寄り添う姿勢

 6月13日、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』がファイナルを迎え、新しいボーイズグループ・INIが誕生した。ファイナルの会場にはJO1も登場。シックな黒のスーツを纏い会場に現れた11人は、1年半前まで『プデュ』の練習生だったとは思えないほどキマっており、キラキラしていた。今回はJO1の所属するLAPONEエンタテイメントに新しくINIが加わったことを記念し、JO1の先輩としての風格、INIに受け継ぐものについて書いていく。

JO1『STRANGER』通常盤

 “SEASON2”の第9話では、JO1が練習生のもとにサプライズで登場。突然の対面に、感動して涙を流す練習生もいた。そんな練習生の悩みに、同じプデュを経験したJO1が答えていくコーナーがとても面白かった。

 「悩み相談なんですけど、全然緊張せず」と言う大平祥生に、「一番緊張してるやん(笑)」と鋭いツッコミをかます末っ子・豆原一成。冒頭から早速、彼ららしい微笑ましいやりとりが飛び出す。「後輩ができるというよりは、一緒に入る会社の仲間という感覚で楽しみ」と、大平らしく練習生の気持ちに優しく寄り添った言葉も良かった。

 「(テーマ曲)『Let Me Fly ~その未来へ~』の感想は?」という田島将吾(INI)からの質問では、「普通に『ツカメ〜It's Coming〜』よりいいなと思った」と鶴房汐恩がまさかの暴露。しかしその後、ボーカル志望なのにラップを担当することになってしまったことについて悩む練習生に対し「僕も最初はボーカル志望だったけど、『FIRE』(『プデュ』で披露した課題曲)でラップになった。でも今はラップに自信がついてきたし、合ってるんじゃないかなって。今自分の武器を決めずに、いろんなものを探していくといいと思う」と、100点満点の回答をしていた。もう今となっては、ラップ担当ではない鶴房を想像できない。そんな彼だからこそ、すごく説得力のある回答だったと思う。

 「キャッチコピーをつけてほしい」との相談の際には、白岩瑠姫が「僕が『プデュ』のときやっていたキャッチコピーを本気でやります!」と、久しぶりに「ガラスの靴と投票、忘れてない?」を披露。これに関しては、話題を振ってくれた練習生に多大なる感謝をしたい。おかげで久しぶりに当時の“白岩王子”を見ることができた。また、「ビジュアルセンターの拓実さんにキメ顔を伝授してほしい」というリクエストに、川西拓実が「単に笑顔だけじゃなくてセクシーな笑顔」と完璧なキメ顔を披露。「さすがです!」と練習生もJAM(JO1のファン)も思ったに違いない。

 また、「お母さんが寂しがり屋で、家族が心配なときはどうすればいい?」との悩みには、豆原が「オーディション中はファンの皆さんにも届けるけど、お母さんにも届けるつもりでいたらいいんじゃないかな」と回答。たった一人で岡山から出てきて合宿に参加した、まだ高校生だった当時の豆原を思い出してしんみりしてしまった。さらに、「次の順位発表式で残れるか不安」という練習生の切実な悩みには、佐藤景瑚が「国民プロデューサーは今後の自分を応援してるわけではなくて、今の一生懸命頑張ってる自分を応援してくれている。それに応えて、その人達を信じて今を頑張るしかない」とコメント。「泣きそうになっちゃった(笑)」と言っていたが、それはこちらのセリフだ。普段はJO1きってのバラエティ担当として、率先して笑いを取りにいってくれる佐藤から、こんな感動的な名言が飛び出すとは。決めるところではきちんと決める佐藤に思わず筆者も拍手を送った。

 また、「夜一人で不安なときは何をしていますか?」との相談に「食べ物ってどうしてますか?」と、まず食べ物の心配をする木全翔也が、実に木全翔也らしかった。「僕もカップ麺を食べて気を紛らわしてました」と笑顔で答えた木全、そして「JO1さんも同じものを食べていたんですね」と、なぜかカップ麺を食べる練習生が映された。この日の放送で1番ほんわかしたシーンだ。

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