『TWEMPTY』インタビュー
Rei©hiが語る、JK時代から飛躍したハタチの自分 ルーツを探りながら紐解く『TWEMPTY』に込めたリアルな気持ち
自分が本心から言いたいフレーズを絶対1つは入れる
ーーところで、Rei©hiさんが影響を受けたラッパーはいますか?
Rei©hi:SHINGO★西成さんとTERRY THE AKI-06さんです。ラガ&ラッパスタイルというか。大阪ってラップとレゲエの境があまりないんで。
ーーTERRYさんは2007年に亡くなっているので、お会いしたことはないですよね?
Rei©hi:会ってないです。でも作品を聴いて大好きになって。SHINGOさんとかTERRYさんを聴いてると、今も泣きそうになるんです。ずっと影響を受けてるし、自分の中でヒーローのような存在です。SHINGOさんとかTERRYさんは心の近くにずっといてる曲を作るというか。全員に当てはまるわけじゃないけど、聴く人を受け入れてくれる音楽スタイルっていう印象があって。
ーー人情あふれる温かい曲っていう。
Rei©hi:そういう曲はまだ私は作れてないけど、それをやるには説得力が必要だと思うんです。誰が何を言うかが大事。「JKはブランド」でも「Mommy」でも、“今”を歌ってるけど、それをずっと続けていけば、私にも説得力が出てくるんじゃないかと思うし、そうなったときには温かい曲というか真心の曲がつくれるんじゃないかと思うんです。そういう曲を届けたいし、作りたいし、友達にも聴いて欲しいんです。あとはANARCHYさんですね。
ーーANARCHYも、Rei©hiさんとはタイプが異なるラッパーです。
Rei©hi:ANARCHYさんは、最初にラップと出会ったときに、マイドリが教えてくれて。ANARCHYさんも父子家庭だと知って、勝手に共感してたんです。マイドリとは熱い話をよくするんですけど、そういうときにもANARCHYさんの名前は出てくるし。ANARCHYさんはいつも強気で、どんなときも胸を張ってろっていうスタンスが私はメッチャ好きなんです。
ーースタンス的に影響受けてる3人なんですね。
Rei©hi:そうです。そういう影響を受けながら自分の感情をそこに交えて第三のものを作ってるという意識なんです。彼らと一緒のモノということじゃなく、気持ちとしては同じ方向を向いてるっていう。その意味で参考にしたい先輩だなと思ってます。
ーーそんなRei©hiさんが楽曲を作るときにいちばん大事にしていることは何ですか?
Rei©hi:自分が本心から言いたいフレーズを絶対1つは入れることを大事にしてます。ライブになると何回も同じ曲を歌うから、本心じゃないことを歌ってると自信がなくなるんですよ。「今そんなこと思ってないのに言ってもうてる」ってならんようにしたくて。今回のEPで、いつ歌っても好きなのは「Cheers」という曲で書いた〈いつもそばには私がいるから〉っていうフレーズ。これは本心から思ってることなんです。それがパンチラインかと言ったら、違うこともあるけど、自分の中で確かに思っていることを絶対入れるようにしてます。
ーー『JKはブランド』の頃と今回のEPで、歌詞の書き方はどのように変わったと自己分析しますか?
Rei©hi:言葉選びですかね。『JK〜』のときから曲の作り方みたいなのは変わってない気がします。
ーー『JK〜』の頃はフリースタイル脳で書いてるんじゃないかという印象を受けたんです。単語の羅列型というか。
Rei©hi:なるほど。確かに『JK〜』の頃はもっと韻の踏み方を基準に考えたりしてましたね。なんか滑らかじゃないんですよ、『JK〜』の頃は。韻を置きたがってるから。
ーーでも、今はセンテンスとして考える書き方に変わってきたんじゃないかと。
Rei©hi:その通りですね。今回はその韻の部分を若干引き算できるようになりました。
ーーあと、『JK〜』の頃に比べるとラブソングも書くようになりましたし(笑)。
Rei©hi:書けるようになりました(笑)。今回の「Excuse Boy」は、友達に実際にあったことと、自分が普段思ってることをミックスして書いた曲なんです。
ーー散々振り回してきた彼氏を見返したい! という気持ちが書かれていますね。
Rei©hi:そういう感情になることは自分の中で普通にあるから、「これも自分やねん」と思って書いたんです。
ーーただ、ラブソングはまだ少ないですよね。
Rei©hi:そうなんです。「Saucy」は自分でもちょっと恥ずかしいですね(笑)。
ーー「Excuse Boy」とは反対で、女性から色仕掛けで誘っていく曲ですからね。
Rei©hi:これはLil'Yukichiさんとセッションで作ったんです。作ってる時間が短かったから、その場ではそういう気分になって作ったけど、コレを今ライブで歌うとなったら、どういうMCを挟んだらいいんだろう?って(笑)。Saucyな感じは若干まだムズイですね(笑)。
ーーハタチになって半年経ちますが、来年の1月18日、21歳になるまでにやっておきたいことは何ですか?
Rei©hi:仕事の面ではフィーチャリングを自分で呼んでやりたいなと思ってます。それがいちばんの目標。自分の中では、このタイミングでこの人を迎えてやりたいなっていうプランはもう立ててます。
ーープライベートでやっておきたいことは?
Rei©hi:今、質問されてパッと思ったのは富士山登頂です。本当は20歳のうちにフィリピンに行きたかったんです。そう思ってチケットを3月くらいに取ってたんですけどコロナで無理になって。
ーー富士山に登ったことはあるんですか?
Rei©hi:ないんです。そういうちょっとハードな目標を1個成し遂げたくて。
ーー達成できたら、自分が鍛えられて次のステップに行けそう、みたいな?
Rei©hi:そう。私、ジンクスを自分で作るクセがあって。この坂を自転車で登り切ったら今日のRei©hiはメッチャいけてる! とか。だから、富士山に登ったら「よっしゃー! 登れたー! 1位行けるー!」みたいになるかなって(笑)。デカい山が来ても乗り越えられるようになるかなと思うんで、富士山制覇したいですね!
■リリース情報
Reiⓒhi
2nd Mini Album『TWEMPTY』
2020年8月19日(水)発売
【CD+DVD】AVCD-16994/B ¥3,300(税込)
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【CD ONLY】AVCD-16995 ¥2,500(税込)
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<CD>
1. UCHIRA
2. Excuse boy
3. Cheers
4. Saucy
5.ヒデくん -Skit-
6. Mommy
7. #bowdown
8. Goodbye, Hello
<DVD>
1. UCHIRA -Music Video-
2. Goodbye, Hello -Music Video-
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