嵐「IN THE SUMMER」から感じる5人のさらなる飛躍 国境超えるグループの存在感をMVなどから考察

 どこまでも広がる青い海と美しい砂浜、そして夕陽をバックに立つ5人の姿は、頼もしく思えた。映像を作り込みすぎず、シンプルに絶景と嵐を見せることで、その雄大な景色と、嵐の存在感の大きさとが重なったように感じられた。

 だが、「IN THE SUMMER」のMVの一番の見どころは、何と言ってもその映像美だ。これまでのような生活スタイルがままならないこのご時勢。明るくも落ち着いた楽曲と共に見る美しい映像は、国や言葉の壁を超えて人々の心を打つだろう。

 7月24日放送の『ミュージックステーション 3時間半スペシャル』(テレビ朝日系)でも披露されたのだが、楽曲について「踊るところはきっちり踊って、歌うところはみんなでノリで歌っていくような、メリハリがある曲」と二宮は答えていた。久しぶりに踊るとのコメント通り、とてもダンサブルなステージだった。相葉、松本、二宮の3人が歌う後ろで、櫻井と大野が楽しそうに踊っていたシーンもとてもキュート。照明の使い方も巧みで、カラフルな5人のシルエットは、まるで雨の後に広がる虹のようだった。

 「IN THE SUMMER」は、歌詞のほとんどが英語で構成されているナンバーだ。デジタル配信、そしてYouTubeを通して、嵐の世界観やクリエイティブがまた一つ広い世界へと放たれた。彼らの温かいまっすぐなメッセージは、きっと2020年の夏の思い出となることだろう。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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