鈴木愛理、「#おうちで愛理」で広まるソロシンガーとしての魅力 アイドル時代から現在までの成長を辿る

ソロシンガーとしてセルフプロデュース能力を発揮

【MV】鈴木雅之『DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理』TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」OP主題歌

 ℃-uteの解散から約9カ月後。東京・COTTON CLUBでの単独ライブを経て、2018年6月リリースの1stアルバム『Do me a favor』で、鈴木愛理は本格的にソロ活動をスタートさせた。

 以降、ライブを中心にソロシンガーとして活躍の幅を拡げているが、グループ在籍当時とは異なり、ライブの演出や楽曲制作など、彼女ならではのセルフプロデュース能力が活動の端々で発揮されているのは目立つ変化だ。

 先述したソロとして初の日本武道館公演では、たくさんの色に染まれる「カメレオン」が裏テーマと明かしていた彼女だが、ライブ当日も「13変化」を掲げて曲ごとにさまざまな衣装や演出を披露。全国8都市9会場を巡った2019年の単独ツアー『鈴木愛理 LIVE 2019 “Escape”』でも、指名手配された彼女が「色々な人に追われて“逃げる”」をコンセプトに、変幻自在のパフォーマンスをみせていた。

 さらに、2019年12月リリースの2dnアルバム『i』に収録の「ハナウタ」や「私の右側」など、作詞や作曲にも注力。一方で、Officia髭男dism・藤原聡が楽曲提供し、同バンドが演奏も務めた「Break it down」や先述した鈴木雅之とのデュエット曲など、他のアーティストとのコラボレーションも目立つが、みずからを「ポジティブの伝道師」と称するほどの性格や持ち前の人懐こさを活かして、音楽界で交流の輪を広めている。

 歌やダンスの実力、生まれ持ったビジュアルは折り紙付きだが、加えて、屈託ない笑顔で周囲を明るく照らしてくれるのも鈴木愛理ならではの魅力。誰からも愛されるソロシンガーとしての活躍を、この機会にぜひとも体感してもらいたい。

■カネコシュウヘイ
編集者/ライター/デザイナー。アイドルをはじめ、エンタメ分野での取材や原稿執筆を中心に活動。ライブなどの現場が好きで、月に約数万円はアイドルへ主に費やしている。単著に『BABYMETAL 追っかけ日記』。執筆媒体はWeb『ダ・ヴィンチニュース』『クランクイン!』『ウレぴあ総研』、雑誌『日経エンタテインメント!』など。

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