WANIMAがまたひとつ、大事なことを教えてくれたーー「春を待って」配信リリースに寄せて

 ライブはもちろん、制作にもこだわる彼ら。すでに披露していた楽曲とはいえ、この短期間でリリースする形にするのは、大変だったと思う。しかし、さきほどから「スピード感」について言及してきたが、クオリティに関しては、スピード感を全く感じない。スピード感のあるジャム的な録音も個人的には嫌いじゃないけれど、今回の「春を待って」は、WANIMAらしいキレのあるサウンド、丁寧に重ねられたコーラス、心を震わせる歌声、胸がすくような疾走感が精密にパッケージされている。しかも、すでにライブで聴いていたらしいファンのツイートには「めちゃめちゃ変わってる」「どこまでも予想を超えてくる」というコメントもあり、どうやらアレンジも改めて行われたようだ。彼らの音楽に懸ける気持ちや、磨き上げてきた技術が、思い切り発揮されたということなのだと思う。

 そして、楽曲を通して聴こえてくる“春を待って”というテーマ。今の季節だけではなく、Twitterに多くの人が願いを込めて刻んでいる「#春は必ず来る」という言葉と重なっているところも運命的に感じてしまうが、何よりも誰しもに伝わる“春”を掲げているところが、老若男女たくさんのファンを持つ彼ららしい。その“春”の歌詞における描写も、画一的ではなく、様々な思いと人に向けて解き放たれており、時代感があると共に清々しい。

 「ライブで聴けたことは当たり前じゃないんだよなぁ とっても幸せなこと」「ライブ会場に集まって、みんなで今まで以上に笑い合ってる未来が見えたよ」「頑張れそうな気がせん? 頑張るけど! 春が楽しみになったよね? 楽しむけど! 待てるよね!? 待つけどー!!」ーーTwitterには、「春を待って」を聴いた、WANIMAと「ともに」在るファンの温かく力強い言葉が並ぶ。どんな時でも、音楽は生きる糧となる。WANIMAは僕らに、またひとつ、大事なことを教えてくれた。

■リリース情報
WANIMA「春を待って」
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