乃木坂46、“融合と創造”の繰り返しで迎えた新フェーズ 2019年の活動から導き出す『3・4期生ライブ』への期待

 9月1日、乃木坂46『真夏の全国ツアー2019』千秋楽の明治神宮野球場で行われたライブで桜井玲香が卒業。そのスピーチで発した「これからも私は『乃木坂』なんだと思っています」という言葉から乃木坂46は新たなフェーズに移行した。乃木坂46の卒業生の多くが乃木坂LLCに所属し、ドラマや舞台に出演することで現役メンバーに道標を立て、時には代打でラジオ出演も行なうなど、OGを含めた運動体が「乃木坂46」になりつつあるのだ。

『夜明けまで強がらなくてもいい』(Type-A)

 一方、現役メンバーに目を向けると、7月3日から9月1日の『真夏の全国ツアー』で行われていたのは「融合と創造」だった。アンダーメンバーと選抜メンバーが融合したブロックでは、生田絵梨花センターの「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」、寺田蘭世センターの「ここにいる理由」、齋藤飛鳥センターの「不等号」、それぞれのパフォーマンスが過去と現在を繋いで見せた。

 さらに、乃木坂46の未来を担う3期生と4期生によるコラボパフォーマンスで「融合と創造」は明確に示された。3期生曲の「トキトキメキメキ」に4期生が参加すると、4期生曲の「キスの手裏剣」では3期生と4期生のペアでダンス。梅澤美波と賀喜遥香のまとめ役ペア、向井葉月と矢久保美緒の乃木ヲタペアが実現。阪口珠美が田村真佑の頭をポンポンするなどのフリー演技も飛び出した。

 このコラボパフォーマンスの発展形が、11月26日と27日に国立代々木競技場 第一体育館で行われる『乃木坂46 3・4期生ライブ』なのだろう。

 3期生の1年目(2017年)は、2月に『3人のプリンシパル』、5月に単独ライブ、10月に舞台『見殺し姫』と単独活動が続き、2018年4月には大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希を除いたメンバーで舞台『星の王女さま』が開催された。その後は1期生、2期生と「融合」して活動を続けていまに至る。

 一方、4期生の1年目(2019年)は4月に『3人のプリンシパル』、5月に単独ライブが行われた。10月には乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』では、3期生の久保、向井と4期生の早川聖来、田村が「融合」した。

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