祭nine.が語る、“令和初の武道館”への熱い思い「みなさんと一緒に日本で一番の祭りを興したい!」
神田陸人「『有超天シューター』は“スタミナ弁当”」
ーー続いて「みらい結び」については、天規さんと拓也さんにお願いできればと。
天規:僕たちにはたくさんの夢や立ってみたい場所があるんですけど、“今の僕たちと、叶えたい未来をつないでいこう”というのがこの曲のテーマです。すごくメッセージ性の強い歌詞なので、ファンのみなさんにもいろいろ読み取ってほしい曲です。〈ロボットだって玉ねぎだって/道が見えてきそうだよ〉の“玉ねぎ”が今度立つ武道館のことを指していたりと、歌詞の随所にいろんな意味が込められています。
拓也:僕らが祭nine.になる前から見てくださっているYUMIKO先生に歌詞を書いていただいたので、僕らのこれまでの道のりとか成長を踏まえた上で、今の僕たちがやっていることが未来の僕たちへつながっていくようなストーリー性も楽しんでいただけるのではないかと思います。サウンド面もメロディがキレイでキラキラしていて、いい意味で「祭nine.っぽくない」って言われることもあるんですけど(笑)、今までの僕たちを見てくださっている方には新鮮に感じていただけて、“祭nine.=元気でうるさい”みたいなイメージを持っている方々にも、こういう一面もあるんだなと思っていただけるような楽曲です。
ーーお客さんと一緒になって手を大きく振るような振りが、武道館みたいな大きな会場にぴったりだと思いました。
天規:まさに武道館に向けて作っていただいた曲なので、みんなで一緒にできる振りだったり、みんなと一緒に歌えるポイントがあったり、自然と一体感が生まれる曲なんじゃないかなと思います。さっき「祭nine.っぽくない」って出ましたが、ダンス面でも初めての振付師さんとタッグを組んでいて、スタイリッシュな感じに仕上げていただいたんですよ。
拓也:タイアップありきの曲もいろいろありますが、この曲はストレートに、僕たちと応援してくださっているみなさんに向けて作っていただいた印象が強いです。だからこそ、この素敵な曲を共有できる方をもっともっと増やしていきたいですね。
天規:祭nine.の曲の中でも、この曲が好きだと言ってくださる方が多くて。僕たちにとってはどれも好きな曲ではあるんですが、「みらい結び」は僕たちに未来がある限りずっと歌っていける曲なんじゃないかなって思います。
ーーではトリはグループ唯一の愛知県人の寿希也さんを、陸人さんがアシストする形で「NAGOYA'N'イングリッシュ」についてお願いします。イントロに入ってる三味線も祭nine.っぽい要素の一つだと思うのですが、2ndシングルのタイトル曲「HARE晴れカーニバル」を作曲したムラマサヒロキさんの曲ですね。
寿希也:一言でいうと名古屋愛がすごく詰まっている曲です! 「みらい結び」が僕らの今と未来を結んでくれる曲なら、この曲は名古屋と全国各地を結んでくれる曲じゃないかなと。クイズ感覚で名古屋弁を楽しめるユニークな曲で、掛け声や合いの手を入れられるタイミングも多いので、ライブでも楽しんでいただけると思います。この曲については振付師の先生と僕たちで「しゃびんしゃびん(水っぽい)をダンスで表現するならどんな動きだろう?」とか一つずつ話し合って決めていったので、コラボ作品みたいな感じで思い出深いです。
陸人:全部言われましたけども(笑)。個人的に、一人が名古屋弁を言ってみんながワイワイ反応する感じが、すごく男子高校生っぽいなと思うんですよ。僕らの楽屋のわちゃわちゃしたノリが詰め込まれている曲なので、そこにお客さんも混ざって参加してほしいなと。そして4曲すべて元気が出るような曲なので、今回のシングルを僕は「スタミナ弁当」と呼んでいて……。
天規:恒例のたとえが出ました! (前作の)『がってんShake!』が「バラエティパック」だっけ。
頼我:そのたとえ、もらっていい?
陸人:お金いただきます(笑)! シングルがスタミナ弁当なら、「NAGOYA'N'イングリッシュ」はお弁当全体が味わい深くなる、タレみたいな曲だと思うんです。BOYS AND MEN(以下、ボイメン)の先輩方もそうですが、僕らも名古屋発祥のグループです。僕らに会いに名古屋に来てもらいたいので、歌詞にも〈NAGOYAにいりゃあせ〉とありますし、この曲で名古屋弁を学んでいただけたらと。
NAGOYA’N'イングリッシュなごや弁講座
NAGOYA'N'イングリッシュなごや弁講座 後編
ーーボイメンの本田剛文さんが名古屋弁についてアドバイスしてくれたと聞きました。
寿希也:僕も愛知県人なんですが、名古屋弁ってなかなか使う機会がないんですよ。「机をつる(机をつり上げて運ぶ)」とかは使うけど、基本的にはほとんど標準語です。レコーディングでもめちゃめちゃ苦戦したので、最終的にYUMIKO先生が、名古屋弁マスターの本田さんに電話して「本ちゃん、〇〇って言ってみて!」ってお願いして、発音を聴いてからみんなでレコーディングしていました。
ーー先輩のサポートもあっての力作ということで。そして武道館公演まで1カ月を切りましたが、元号が変わって一発目の武道館アーティストが祭nine.になるんですよね。
陸人:新しい元号を代表するアーティストに、そして新しい時代を切り開くアーティストになるぞ! という意気込みを込めて、音楽の聖地の歴史に僕らの名前を刻もうと。
頼我:武道館についてはずっと「やりたい!」と言ってはきましたが、事務所の社長が「どうせやるなら注目されたほうがいいから5月1日にやろう」と、頑張ってくださったんです。
ーー前回の正式なワンマンが中野サンプラザだから、ステップアップの幅がすごいですよね。
奏:僕らのライブに対するスタンスの一つとして、できる会場でやっていくのではなく、チャレンジしていこうというのがあるので、今回はそういう意味も込めての武道館になるのかなと思います。
ーー天規さんはブログで「祭nine.最大のチャンスでありピンチ」とも発言してましたが。
天規:このライブでたくさんの方に僕たちのことを知っていただけるというのと、このライブをやることで未来に向けて新しいスタートが切れるんじゃないかなと思うので、そういう意味では最大のチャンス。でもここで自分たちが満足できないようなライブになってしまったら正直ダメだなと思いますし、このライブの結果が今後に影響してくるとも思うんですよね。そういう意味では最大のピンチとも言えます。だからこそ、このチャンスを絶対にものにしたいなと。
ーー『musicるTV』(テレビ朝日系)で、武道館に合わせたオリジナル楽曲制作に密着する企画「トップライナーをさがせ!」もオンエア中ですね。番組で若手作家の岩越涼大さんが作った「ゴールデンジパングソウル」をライブで披露するという。
頼我:今頑張っている次世代のクリエイターの方に楽曲提供していただけるというのはすごくうれしいことで。そんな大切な曲をヘタには歌えないので、僕らも気持ちを込めて全力で披露したいと思ってます。
陸人:番組の中で司会のヒャダインさんに、「僕が(企画に)参加したいくらい。うらやましい!」と言っていただいたんですよ。
拓也:オンエアを観て、みんなうれしくてテンション上がっちゃって。
頼我:ボイメンさんのライブでお会いしたときに声をかけていただいて、「黄色の子(奏)、いいキャラしてるよね」とか、僕たちをチェックしてくださってるみたいで。