GACKT、映画『翔んで埼玉』出演はもはや必然? アーティスト活動の足跡を辿る
ここまでGACKTというアーティストの足跡を辿ってみると、今回『翔んで埼玉』へのキャスティングはなるべくしてなったと思えて仕方がないのは筆者だけだろうか。まず、劇中で彼が身に付けている中世ヨーロッパを思わせる王子のような衣装はMALICE MIZERを彷彿とさせる。さらに、バラエティ番組で見せるギャップのあるキャラクターは間違いなく邦画史上最大の茶番劇と謳われる今作に還元されているはずだ。そして、エンターテインメント性に振り切った学園モノで、その現場にも全力で取り組み、観る人を楽しませるために、まずはGACKT本人がこの作品を楽しむというスタンスは『神威♂楽園』のモットーそのものだと感じる。
事実、魔夜自身も「名前が上がった時、そこにいた一同全員がのけぞり次の瞬間、ありか、と頷いたものです。願ってもないキャスティングですが、この役がGACKTさんの人生の汚点にならないことを祈っております」(参照:リアルサウンド映画部)とコメントしていることからも、やはりこのキャスティングは必然だったと思わずにはいられないのだ。むしろGACKTにしか演じることの出来ない役だとすら思える。そんな空前絶後のディスり合戦の火ぶたは間もなく切って落とされる。埼玉県民の人はもちろん、そうでない人もその戦いの行く末を見届けてみてはいかがだろうか。
■オザキケイト
平成元年生まれの音楽ライター。ヴィジュアル系を中心にライブレポートやコラムを執筆している。「Real Sound」や「ウレぴあ総研」、その他バンドのプレスリリースにも寄稿。
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