東方神起、BTS、SHINee、SEVENTEEN、EXO…コンサートで魅せるK-POPグループ

 先日、音楽ライブ情報サービス「LiveFans」が、2018年の年間ライブ観客動員ランキングを発表した。その総合ランキングの1位に輝いたのが、東方神起だ。B’zや嵐を抜いて彼らが首位になったというのは、日本での東方神起の人気を実感させる結果ではないだろうか。

 今回はこの年間ライブ観客動員ランキングから、K-POP部門の上位5位までを取り上げ、それぞれのコンサートの魅力を考察してみたい。

1位 東方神起
2位 BTS (防弾少年団)
3位 SHINee
4位 SEVENTEEN
5位 EXO

東方神起の“一本入魂”ステージ

『東方神起 LIVE TOUR ~Begin Again~ Special Edition in NISSAN STADIUM』

 再始動した2017年から続いた5大ドームツアーのファイナルとして、6月にアーティスト史上初の日産スタジアム3DAYS公演を開催した東方神起。年間トータル130万人という圧倒的な動員数を記録し、約2年というブランクを経ても日本での人気に陰りがないことを証明した。

 東方神起のコンサートは“一本入魂”という言葉がぴったりだ。1本1本の公演の1秒1秒に至るまで、彼らの“魂”を感じることができる。ステージから解き放たれるエネルギーは、見ているものを魅了させ、そして感動させる。「これこそが東方神起」という圧巻のステージだ。

 音楽だけでなく、彼らのライブパフォーマンスに魅了された人は少なくない。ブランクがありながらも動員数1位の快挙を成し遂げたのは、彼らのコンサートを愛してやまない人が多くおり、その日を待っていたからだろう。彼らは一瞬一瞬を決して無駄にしないアーティストなのだ。

東方神起 / 「Begin~Again Version~」LIVE TOUR 2017 Begin Again Documentary Film

圧倒的パワーのBTS(防弾少年団)

 2018年は世界的にも「BTSの年だった」と言っても過言ではないだろう。全米ビルボードチャートを制したBTSは、世界中をツアーで駆け巡る中で、日本では初の東京ドーム公演を行った。2013年に韓国でデビューしてから足掛け5年という長い時間をかけて成し遂げたのだ。

Burn the Stage: the Movie

 そんなBTSのコンサートは“パワー”という言葉が最初に思い浮かんでくる。彼らのダンスは一糸乱れぬシンクロダンス・カル群舞が目を引くが、それだけではない。彼らの持ち味は、まさに自身の“血・汗・涙”が見えるような、圧倒的なエネルギーを放つパワーダンスだ。そのエネルギーに思わず息を飲み、目が離せなくなる。

 BTSのコンサートには歌をしっかり聴かせるバラードや、コミカルな姿を見せてくれるパフォーマンス、ファンを和ませる日本語でのMCもある。世界的なグループであるにもかかわらず、コンサートでは泥臭さの他に、人間らしさを感じさせてくれ、親近感が沸く。それが多くのファンを共感させるのだろう。

メンバーとファンの強い“絆” SHINee

 3位にランクインしたSHINeeは、2018年はグループとしてのツアーはなかったが、2月に東京、大阪のドーム公演、ファンミーティングを行い、メンバーであるテミンやキーのソロツアーもあったため、多くの動員を獲得することになった。彼らはコンサートに定評があり、チケットが入手困難なグループの一つだ。

SHINee – Everybody (SHINee WORLD 2014~I'm Your Boy~ Special Edition in TOKYO DOME ver.)

 SHINeeのコンサートで感じるのは“絆”だ。メンバー同士の絆ももちろんだが、それだけではなくファンであるSHINee World(シャイニーワールド=シャヲル)との“絆”も感じることができる。綺麗に揃った掛け声、MCの時にメンバーの言葉に耳を傾ける姿、そして大合唱。彼らのコンサートは、SHINeeとシャヲルによって作られているのだ。

 もう一つの絆がある。裏方であるスタッフだ。ステージの演出やメンバーの姿を映す映像のカメラワーク、そしてサプライズなど、スタッフからのSHINeeへの愛を感じる。そしてSHINeeも彼らを信用しているのだろう。SHINee、ファン、スタッフ、それぞれの“絆”が強く結びつき、素晴らしいコンサートが生まれている。

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